ハマスがイスラエルにロケット弾を5千発打ち込みました。その直後、トラックやバイクに分乗したハマスがイスラエルの街を襲いました。1日で1350人が犠牲になりました。イスラエルは直ちに報復爆撃、3000人が犠牲になっています。
◯「パレスチナ人さん、どうしてイスラエル人を殺すんですか」
パレスチナ人「イスラエル人が俺の親を殺したからだ」
◯「イスラエル人さん、どうしてパレスチナ人の親を殺したんですか」
イスラエル人「パレスチナ人の親が俺の親を殺したからだ」
小学校の頃、兄たちがお風呂で歴史を教えてくれました。当時、中近東と呼ばれたユダヤ人とアラブ人の争い。中共と呼ばれた中国共産党と台湾の国民党の争い。まるで見てきたように、物語として話してくれました。
3000年前、パレスチナはイスラエル人の国でした。その後、イスラエル人の悲劇が始まります。アッシリア人に占領され、バビロンに連れて行かれ(バビロン捕囚)、ローマ人に追われ(ディアスボラ)、十字軍に襲われ、ヒットラーに虐殺され。
そして、第一次世界大戦後に、世界中に散らばったイスラエル人がパレスチナに戻ってきます。イギリスのバルフォア宣言に踊らされたのです。すでに住み着いていたアラブ人を追い出して、第二次世界大戦後にイスラエルを建国します。
それからは、アラブ諸国との中東戦争が続きます。イギリスやアメリカから大量の武器を購入したイスラエルが、次第に領土を広げました。第四次中東戦争以降は、パレスチナ人ゲリラとイスラエル正規軍の報復合戦となります。
今回の争いはかなりヤバイです。イスラエルの犠牲者がいつになく多いからです。ナタニヤフさんはハマスを殲滅すると言い放ちます。ゲリラを全滅させることはできません。親を殺された人は恨みを晴らそうとするからです。
日本が戦争をしなくなってから80年近く過ぎました。そろそろ、日本人に親を殺された人がいなくなる頃です。このままいけば、日本人が恨まれることもなくなりそうです。イスラエル人もパレスチナ人も、日本人を見習えばいいのに。