また再放送、一人で見る「冬のソナタ」 | kuwanakenのブログ

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前を向いたり、しゃがんだり、
振り返ったり、無理をせず、
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 平日の昼間に「冬のソナタ」を放送しています。リメイクではありません。昔のドラマを再放送しているのです。とっくの昔にブームは去っているでしょうに、どんな人が見るんでしょうか。僕が見ています。分類としては、暇なおじいちゃんです。

 

 このドラマは韓国の結婚事情を表していました。親の反対を無視して結婚ができないところです。格式を重んじる上流階級ならいざ知らず、庶民でさえ親の権威が保たれています。当時の日本から二、三十年遅れていると感じました。

 

 僕ら夫婦も、大恋愛の末に美しい恋人の父親から結婚を反対されました。養子に入って家を継ぐなら許すが、嫁に出すのは反対というのです。たかだか三代目の農家が跡取り問題を持ち出すとは、時代錯誤も甚だしいと思いました。

 

 父親は手強かったですが、根気にかけては引けを取りません。粘り強く説得して、養子にはならないが七年後に同居するという折衷案を取りまとめました。サザエさん方式です。僕はいわゆるマスオさん状態というわけです。

 

 おかげさまで、両家の祝福を受けてめでたく結婚。二人の子宝に恵まれた頃、約束通り妻の両親と同居を始めます。その後、幾つもの壁を何とか乗り越え、子育てもひと段落したあたりで、冬ソナの放送が始まりました。

 

 妻と二人で「いろんなことがあったね」「大変だったね」と、過ぎし日々に思いを馳せながら、手を繋いで見ていました。妻は「手を繋いでたっけ」とはぐらかしますが、思い出は美しい方が良いのでそうしておきます。

 

 冬ソナのユジンはお淑やかで日本人の心を掴みました。かくいう僕も例に漏れず、ユジンの切ない笑顔に惹かれた口です。もちろん、妻のお目当てはヨン様のカッコ良さです。妄想の中で手を繋いでいたのはヨン様だったのでしょう。

 

 再放送のたびに二人で見逃さなかったのですが、今回は録画しても「私はもういいわ」と妻はそっけないそぶり。主題歌が流れてくる名場面では「ネゲ オス オス コラゴ」と意味も分からず口ずさみながら、一人で盛り上げています。