日大田中英寿理事長が脱税で逮捕されました。家の中に二億円置いてあったそうです。表には出せないお金だと容易に想像できます。どうやって手に入れたか、何に使おうとしていたか。どんどん悪い方に妄想が膨らみます。
学生にはおいしいものをご馳走します。若者はタダで食べられるので喜んでいうことを聞きます。大人には望む仕事が得られるように手を回します。その人たちも尻尾を振って命令に従います。そうやってお山の大将になります。
人の欲につけ込んで権力を持つことはおもしろいんでしょうね。お金や地位をちらつかせれば、いくらでも食いついてきます。入れ食いです。すぐに釣られる人が大勢いるんだから、理事長ばかり責められません。
自民党の泉田裕彦議員が選挙で裏金を要求されたと告発しました。三千万払わなければ選挙に落ちるぞと脅されて断りました。そのお金をどうやって使えば当選できるんでしょうか。きっと、運動員に百万円ずつ配るんでしょう。もちろん、妄想です。
その運動員は一人五千円を渡して投票を依頼します。もらった人は指示通り律儀に投票します。もし、その候補が当選しなければ次はもらえません。五千円くらいでと馬鹿にしてはいけません。選挙ごとにもらえるんですから良いお小遣いです。
元大阪府知事の橋下徹さんが、選挙でお金を要求されたと打ち明けました。自民党大阪府連から二千万円要求され、値切って一千万円で話をつけたそうです。堂々と暴露するのもどうかと思いますが、どうしても知事になりたかったようです。
お金は道具ですから、それを使って何を望むかによって人の評価が分かれます。食べ物、仕事、地位、名誉。一番愚かなのは道具を欲しがる金銭欲です。美しい妻は遺産を放棄して今の幸せを掴みました。それでは、遺産争いに勝った相手は何を得たでしょうか。
政治の世界では、大義のためには清濁併せ呑むという考えもあります。泉田さんは三千万円を渋って何を失ったでしょうか。橋下さんは一千万円使って大義を実現できたでしょうか。さて、日大理事長は二億円を使って何を実現させようとしているのでしょうか。
