銅メダルで悲喜交々 | kuwanakenのブログ

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前を向いたり、しゃがんだり、
振り返ったり、無理をせず、
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 卓球の伊藤美誠さんがシングルスで銅メダルを取りました。「オリンピック卓球女子シングルスで初のメダル獲得」とニュース速報が画面に流れます。ところが、伊藤美誠さんはちっともうれしそうではありません。

 

 勝利インタビューでは「うれしい気持ちは1あるかなあ。99は悔しい気持ち」と話します。準決勝で中国選手にコテンパンにやられたことが、よほど悔しかったようです。溢れる涙はと聞かれると「悔し涙です」ときっぱり答えます。

 

 リオオリンピックの女子団体でも銅メダルを取りました。あの時はあんなに喜んでいたのに、あまりの変わりようです。もっとも、どんな表情を見せようと本人の自由ですから、側からとやかくいうのは筋違いです。

 

 小学校の時、卓球部に入っていました。先生の指導はありません。交代で楽しくゲームをするだけです。ラケットの持ち方はみんなペンホルダーですが、僕は途中でシェイクハンドに変えました。単にカッコいいと思ったからです。

 

 その頃、長谷川信彦さんが世界チャンピョンでした。テレビ番組の特集で、長谷川さんのサーブの威力を解説していました。テーブルの端に並べたボールを、サーブで一つずつ当てていきます。天才だと思いました。

 

 世界選手権では、毎年男女とも日本のメダルラッシュです。今の中国の勢いと同じです。どうして長谷川さんがそんなに強いのか、子供心に不思議な気がしました。テレビの解説では、ラケットのラバーに工夫がしてあるそうです。

 

 他国でもラバーの秘密を研究しますが、使いこなす技術が長谷川さんには敵わないということです。残念ながら、当時は卓球がオリンピック種目に入ってなかったので、リオの伊藤準選手、東京の伊藤美誠選手が男女の初メダルというわけです。

 

 小学校の頃の僕の得意技は、バックハンドのクロスでした。テーブルの上で手首を捻るだけで、鋭い打球が飛んで行きます。今でいうチキータです。伊藤美誠さんが銅メダルで悔しがるのは、どうしても金メダルが欲しいのでしょう。パリ大会で取りましょう。