無観客だから、緊張せずにやれた | kuwanakenのブログ

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プラス思考は、好きじゃない。
前を向いたり、しゃがんだり、
振り返ったり、無理をせず、
幸せレンガを、積んでいこう。

 コロナ騒ぎのせいでオリンピックが無観客で始まりました。地元開催なので、どの会場も日本選手への大歓声に包まれるはずでした。人気種目の選手ほど、静かな会場は物足りないと思っているに違いありません。

 

 サッカーを見ていると、ボールを蹴った音や選手同士の掛け声も聞こえてきます。臨場感が増して、前のめりにテレビの画面に食い入ります。いつもの喧騒の中ではありえないことです。選手も雑音なくゲームに集中できそうです。

 

 バスケットのフリースローは、誰にも邪魔されない状況でシュートを打つという場面です。でも、相手のフリースローの時に大声を出して邪魔をする観客がいます。それも無観客ということで、邪念なく打つことができるようです。

 

 女子バスケットのフランス戦を見ていたら、フランス選手がシャツを引っ張って妨害しました。アンスポーツマンライクファールです。フリースロー2本とスローインが与えられます。厳しい罰則です。シャツを引っ張り合うサッカーとは違います。

 

 リバウンドの必要がありません。誰もいないところでフリースローをします。場内は静まり返ります。別な意味で緊張しますが、落ち着いて2本とも決めました。残り6秒で2点差に迫られたので、この2点は大きいです。

 

 フリースローの成功率は平均で7割前後です。ミニバスケットでもよく似た数字が出ると思いますが、なにしろ好不調の波が大きすぎます。調子のいい時はポコポコ入りますが、悪い時はさっぱりでベンチがずっこけます。

 

 練習では成功率の高い子も、ゲームで入らないことはしょっちゅうあります。反対にフリースローを苦手とする子が、フリースロー大会で21本連続成功で優勝したことがあります。シュートの技術はあるので、精神面のコントロール次第ということでしょう。

 

 スケートボード銅メダルの中山楓奈さんが、「無観客だから緊張せずにやれた」とインタビューで話していました。無観客だからこそ味わえる醍醐味をきちんと総括して、コロナを逆手に取った人間の知恵を見つけ出したいです。