まるで演劇、孫娘が読むイソップ童話 | kuwanakenのブログ

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プラス思考は、好きじゃない。
前を向いたり、しゃがんだり、
振り返ったり、無理をせず、
幸せレンガを、積んでいこう。

 孫娘と美しいグランマが、寝ころんでイソップ童話を読んでいます。「死ぬのはいやだ。なんとか生きていたい。神様おねがいです。どうか私の命を助けてください」孫娘の読み方は真に迫っています。まるでお芝居のようです。

 

 地の文は、つっかえつっかえ、たどたどしく読んでいます。ところが、セリフの箇所へくると、水を得た魚のように活き活きとしゃべり始めるのです。聞いている方がびっくりするくらいです。

 

 孫娘はとびっきりの内弁慶です。家の中ではやかましくてかないませんが、人前では一言もしゃべりません。学校でも全く話さないようです。セリフのところだけ、どうして鮮やかに表現できるのでしょう。

 

 孫娘が半年前まで通っていたハワイの小学校では、ドラマという授業がありました。音楽専門の先生がいるように、ドラマ専門の先生がやってきて教えてくれます。演劇教室のようなものらしいです。

 

 大きな声を出したり、踊ったり、ライオンの真似をしたりします。授業が進めば、実際にお芝居もするようです。まずは、体や声を使って表現することを学びます。

 

 表現とは、心の中の思いを外へ出すということです。外へ出さなければ、思いが溜まっていきます。思いを表現するには、コミュニケーション能力がいります。その技術を教えるのがドラマという授業なのです。

 

 日本の幼稚園や小学校でも演劇の発表会があります。1、2ヶ月ほどの練習で発表するのが普通です。ほとんどの時間をセリフの暗記に費やします。何度も観劇した事がありますが、セリフは棒読みで、体は棒立ちです。

 

 文部科学省では、芸術表現を通じたコミュニケーション教育を推進しています。日本でドラマの授業が始まるのはいつのことやら。孫娘が人前で思いを表現する日がくることを待ち望んでいます。