他人の人生では脇役 | kuwanakenのブログ

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プラス思考は、好きじゃない。
前を向いたり、しゃがんだり、
振り返ったり、無理をせず、
幸せレンガを、積んでいこう。

 幼稚園の学芸会で桃太郎を役をもらって以来、主人公を演じ続けています。翌年、村のおじいさん役になった時はがっかりしましたが、母に励まされて主役のつもりでがんばりました。

 

 小学校では「因幡の白うさぎ」の大国主命をしました。白うさぎの脇役でしたが、勝手に主役になりきっていました。中学校で女学生役や泥棒の手下をやりました。端役でしたが、台本を書き直してせりふを増やしました。

 

 本当は気が小さくてあがり症です。舞台に上がると頭がポーッとして顔が真っ赤になります。それでも、勇気を出して人の前に出ます。自分のあがり症を直したかったからです。かっこいい主役を演じたかったのです。

 

 もちろん、主役になりたいのは自分の人生の中だけです。他人の人生の中では、当然のことながら脇役だと思っています。その人の中では、その人が主人公だからです。

 

 それに気づいたのは中学校の時です。友達の櫛田君が「自分が死んだらこの世は消える」と息巻いていました。つまり、彼の人生の中では、彼が死んだら僕も一緒に消えるんだと思いました。

 

 美しい妻は18歳の頃、自分は脇役でいいと言いました。それでは淋しいと、妻が主役の夢を届け続けました。今は見事に主役を演じています。僕は妻の人生の中では、喜んで引き立て役を務めます。

 

 ミニバスケットボールのコーチも脇役です。主役は子供たちです。ときどき勘違いするコーチがいます。映画監督気取りで、子供たちを思い通りに動かそうとします。いうことを聞かないと怒鳴ります。

 

 コーチは映画監督ではなくて、子供たちの引き立て役です。子供たちが気持ちよくバスケットプレーヤーを演じるために、コーチという脇役を演じなければいけないのです。主役を食ったらいけません。