EUが、温暖化ガス削減目標について、野心的な数字を発表しました。
今日はこの話題です。
EUは昨年、このような目標を示していました。
「2030年までに、1990年比で少なくとも40%削減」
これを、大幅に修正し、新しい目標をこのように掲げました。
「2050年までに、2010年比で、少なくとも60%減らす」
とんでもなく高い数字です。
いま、このような数字を示すことで、日本を含む各国に、3月末までに削減目標を提出するよう促し、できるだけ高い数字を出すよう催促するものでもあります。
日本は、まだ議論が始まったばかりで、3月末まではとうてい無理な情勢です。
しかし、こんな注目すべき過去があります。
2007年の、第一次安倍内閣の時のことです。
この時、安倍首相は、G8首脳会議で、こんな目標を提唱しました。
「2050年までに、現状から半減」
この時は、議論の主導権を握る目的もあったため、このような野心的な目標を掲げましたが、この後、東日本大震災が発生。
日本のエネルギーの将来像は、まだ描けていません。
昨年11月には、中国と米国が、目標を掲げました。
中国「2030年頃までに、総排出量をピークにする」
米国「2025年までに、2005年比26~28%削減」
さて、日本は。
現在行われている議論の行方が注目されます。