ギリシャがEUに、改革案を提出することになりました。
今日はこのニュースです。
この改革案は、2月末で切れる金融支援を4ヶ月延長することになったため、その引き換えのものです。
これまでギリシャは、EUやIMF、ECBから合わせて330兆円の支援を受けてきました。
しかしこの期限が2月末に切れ、その後どうするのか、というのが話し合われてきました。
紆余曲折の末、この金融支援を4ヶ月延長することになったのですが、ただで延長するわけにはいきません。
そのため、改革案をEUに提出することになった、というのが冒頭の一文です。
改革案の内容はまだ発表されていませんが、このような内容になりそうです。
・富裕層への徴税強化
・脱税の摘発
・燃料とタバコの密輸入の取り締まり強化
・腐敗、汚職の防止対策
以上の内容で、年内に20~25億ユーロの歳入増を見込む計画だそうです。
しかしそもそも、ギリシャは1月、反緊縮派が圧勝し、たとえば富裕層へは、固定資産税の廃止が公約でした。
反するような改革案のように見えます。
他にも公約は、このようなものでした。
・最低賃金を、危機前の水準に戻す
・低額年金受給者への「クリスマス一時金支給」の復活
・公務員の復職
・国有企業の民営化計画の凍結
公約に違反しないよう、ギリギリのラインで調整したような改革案が並ぶ今回のリスト。
提出後は、EUが内容を精査し、現地時間24日にも、受け入れるかどうか判断する予定です。