ウクライナ政変から、23日で1年が経ちました。
今日はこの話題です。
そもそもの発端は、2013年11月でした。
EUへの加盟を目指していたウクライナは、その前提であるEUとの協定締結をしようとしていました。
しかし、当時のヤヌコビッチ政権は親ロシア派で、この協定の締結を見送りました。
そのため、抗議デモがウクライナの首都キエフで勃発。
2014年2月に、ヤヌコビッチ政権は崩壊しました。
問題はここからややこしくなります。
2014年3月、ロシアのプーチン大統領は、ウクライナのクリミア半島を一方的にロシアに編入しました。
ロシアにとってウクライナは、ロシアの価値観が及ぶ国だと考えてきたからです。
それがヤヌコビッチ政権を支えてきましたが、国民が望んだのは、EU加盟。
それならばと、ロシア系の多いウクライナのクリミア半島を一方的にロシアに編入したのです。
怒った欧米諸国は、ロシアに経済制裁を発動します。
そして、G8からロシアを除外しました。
これが3月に立て続けに起こった出来事でした。
2014年7月には、親ロシア派地域で、マレーシア機が撃墜されます。
この犯人が親ロシア派なのかどうか、今もはっきりしていません。
怒った米国は、さらなる金融制裁を発動。
現在も続いています。
マレーシア機撃墜事件をきっかけに、親ロシア派地域、すなわちウクライナ東部では、戦闘がさらに激化。
死者5000人に迫る勢いだったため、停戦が合意されましたが、これはすぐに破られます。
そして、今月、改めて停戦の合意がされました。
しかし、これも破られつつあります。
一体、いつになったらこの「戦争」は収束するのでしょう。
ウクライナでは、この長引く戦火で、経済が破綻寸前の状態です。
たとえば、インフレ率(物の値段の値上がり)は年率20%を超え、かつ、物自体が不足しています。
紛争が起きた直後から、それまで100円で買えたパンが500円になったりと、大混乱が起きています。
このような状態は現在も続いており、国内外への避難民が急増。
国民の1/30にあたる150万人が、どこかしらへ避難しています。
これは、今、まさに起こっている出来事です。
そう遠くないロシアとウクライナで起こっている紛争に、無関心ではいられません。