雨のバス停・ただ側に居ただけ☆ | 日常を楽しみ時々タロット

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日常の中に楽しみを見つける。空、動物、花、植物等。素通りしそうなものに意識を向けてみると、楽しみがあります。まったり♪

こんばんは。

SACHIですキラキラ

今日は雨降りでしたね。


こんな体験しました。

雨降りの午前、私は傘をさしてバス停でバスを待っていました。
人は私1人だけ。

そこへ、傘を持たないで雨に濡れている14
・5才位の少女が来て、バスの時刻表を見ていました。

少女は私を見て
「もうすぐバスが来るね?」

私は傘を少女にさしかけて、
「うん、もうすぐね」

少女の目から、ポロポロ涙が出てきた。
私は予備に持っていたポケットティッシュを差し出しました。

少女はティッシュで涙を拭きながら
「なんで優しいの?」と聞いてきました。

私「なんでやろな」と、少女の顔を見て微笑んだだけ。

少女「私な、お父さんの所に行くねん」

私「そう」

少女「私な、施設出てきてん。」

私「…」
「バス賃は持ってるの?」

少女「うん。持ってる」
「私な、帰るとこないねん。お父さんとこに行ってもどうなるか分からへんねん。施設は山奥やねん」(泣)

私「終点の〇〇駅前の近くに交番があるから、そこに行って話をしてみては、どうかな?」

少女「嫌や。警察は行きたない」

「おばちゃんは、親に『お前は要らん子や』と言われた事ある?」

私「ううん、ないわ。」

少女「私な、お父さんにそう言われて施設に捨てられたんや。
お母さんは死んでおらへん。

私「そっか…。私は言われてないから、貴女の気持ちを丸ごと分からなくて、ごめんね。
想像するしか出来ない…。」

「そんな事を言われたら、哀しいね…。
産まれてこなければ良かったって、思うかも知れないね。」

少女「私 今 それやねん」(泣)

私「そっか…。
お父さんは産まれてから今の年になるまでに、色んな事があったかも知れないね。
お父さんの育ってきた中で、お父さんも、そう思っていたかも知れへんね。」

少女 泣いて私を見ている。

私「私は今、ここに一緒に居て話を聞く事しか出来へん」
「貴女がお父さんに会ったら、自分の気持ちを正直に言えたらええね。」

少女「えっ?」

私「『私はお父さんに要らん子やと言われて、悲しい。
私はお父さんが大好きやねん。』ってね」

「感情的に『お父さんがあんな事を言うたから!』じゃなくてね、
自分の気持ちを、大好きやと言うねん。」

少女は何か決意したようだ。目に力が出てきた。

少女「おばちゃん!施設の人が心配するかもしれんから、施設の人に『お父さんに会いに行く』と、ちゃんと言ってくる。」

そう言って、バス停から離れて歩き出しました。

横断歩道の信号機が赤で、待っていた少女。

信号機が青になり、顔を上げて歩き出した。


この間 15~20分。
車の往来はあるが、人は通らなかった。


大丈夫だね。信号を見て待てる冷静さを持っていたね。
しっかりした足取りやったね。




「袖すり合うも多生の縁」

幸あれと祈るだけキラキラ



お読み頂き有り難うございます☆