イギリス人カップル・今日帰国 | バーテンダーoluoluのハワイ崖っぷち生活

バーテンダーoluoluのハワイ崖っぷち生活

ホノルル空港(ダニエルK イノウエ空港)でバーテンダーをしています。

最近の趣味はピアノです。
まだまだ人に聞かせられるレベルではありませんが
暇さえあれば練習してます

ハワイ生活の面白話、失敗談など、
くすっと笑えるブログを目指しています

Bちゃん、今日は午前3時起きでした。



というのは、


以前我が家に泊まってくれたイギリス人カップルを空港に送って行ったため。



最初から説明すると、



去年の秋、


イギリス人の女の子二人(正式に結婚しているカップル・同性婚ってことね)


が我が家に約10日間泊まってました。



彼女たちは観光客ではなく、


ハワイに就職が決まったから、移住してくることになったんです。



科学者としてハワイ大学で働くことになった超エリートのティナ。


一緒についてきたエミリー(彼女もイギリスでは会社の管理職)


(二人とも仮名です)



で、まずは我が家に泊まりながらアパート探しをしてました。



二人ともエリートなのに、ちっともそんな風には見えない(いい意味でね)


かわいくておとなしい女の子たちでした。



アパートが見つかって、出て行ってからは


一度もあってはいなかったんですが、


Bちゃんが一度


サンクスギビングのディナーにお誘いしたことがありました。



ってのは、遠い外国から移住してきて友達がまだいないだろうから、


「誰からも招かれなかった場合は、うちにおいでね」


と言ってあったからです。



結局来なかったんですが、


「心遣いありがとう」とメッセをくれました。



そして数か月経った、先月の半ば。(今から2週間くらい前ね)



仕事中にBちゃんからメッセージが来ました。



「うちに泊まってたティナ、覚えてる?


ティナが大変なことになったんだよ。


昨日、大学で化学実験中に爆発が起こって、


右腕を亡くしたんだ。


病院に運ばれたらしいけど、詳しいことはまだよくわからない。」



衝撃的なニュースでしたが、


本当にティナに間違いないのかと


最初は信じられませんでした。



Bちゃんはテレビのニュースで見たそうです。



慌ててiPhoneで事件について検索すると、


相当大きな事故だったらしく、沢山ヒットしました。



記事を見てみると間違いなく、うちに泊まっていたティナでした。



なんてこと・・・・・。


驚きで体が震えました。



翌日Bちゃんが病院名を突き止め、


病院に電話をしたそうです。



「あなたは?」と聞かれ、「友人です」と答えると


「じゃあ病室につなぐから、本人と話してください」


と言われたそう。



これにもびっくりしました。


日本だったらあり得ないですよね?



Bちゃんが話した時は


ティナは落ち着いていて、まったく取り乱した様子はなかったそう。



「私は大丈夫だから、私の心配はしないで。」


と逆にBちゃんがなぐさめられたらしいです。



でも、Bちゃんの電話はすごく喜んだそうです。



爆発の時に携帯電話が吹っ飛んでダメになったので、


Bちゃんの連絡先もわからなくなった。



ハワイにきて、知り合いは出来たけど、


ティナ・エミリー二人共通の知り合いはBちゃんと私だけだし、


何より移住してきて最初にお世話になった二人には


連絡取りたかった


と言ったティナ。



それを聞いて思わず涙がこぼれました。



二日後、私の仕事が休みの日に、


Bちゃんと二人で病院にお見舞いに行きました。



ティナは本当に穏やかに微笑みながら、


「こんなショッキングなニュースを聞かせてごめんなさいね。


びっくりしたでしょう?」



苦しかったに違いないのに、まったくそんなそぶりを見せないティナ。



後片付けが済み次第、イギリスに帰るという二人。



こんなことが起こったんだから、自分の国に帰るのは当然だろうと思います。



何か出来ることがあったら、何でも言ってね


と告げて、病院を後にしました。



そのあと、Bちゃんに連絡が来て、


イギリス帰国の日、空港まで送ってほしいとのことでした。



それが今日だったってわけです。



私も行きたかったんですが、ティナの両親も乗せたので、


スペースがありませんでした。



最後まで明るく元気だったというティナ。



可哀想というのは、逆に失礼かもしれません。



支えてくれるパートナーや心配して駆けつけてきた両親がいる


ってだけでも心の支えにはなると思います。



幸せな人生を歩んでほしいと願わずにはいられません。



「いつかイギリスに遊びに来てね。


私たちが案内してあげるから。」と言ってくれた二人。



実現できるかどうかわからないけど、いつか再会できたらいいな。



たった10日間ほどのお付き合いだったけど、


少しでも「Bちゃんとオルオルに会えてよかった」と


思ってもらえたらうれしいです。



エアビのホストをやっててよかったと思う瞬間でもあります。