サーバーの仕事は楽じゃない?? 前編からお読みくだしゃい →こちら
さて、アメリカでのサーバーの仕事は日本ほどは楽じゃない
ってことなんですが、
まずはそのシステムの違いにあると思われます。
まず日本では、
客がずんずんと店の中に入ってきて、勝手に席に着きますよね?
(アメリカ式に案内されるまで入り口で待たせるところもありますが)
ここで、案内の手間隙が省けます。
さらに日本では、まず全員にお水をもって行きます。
アメリカでは頼まない限り水は出てきましぇん。
え? ってことはな~~んにも出さないで済むアメリカ式の方が楽なのでは?
とお思いのあなた、
いやいや、このサービスの悪さがサーバーの仕事を複雑にしておるのです。
私の働いておる店では、客は勝手に席についてよいことになっておるのですが、
客はそんなことは知らんので、
入り口にたたずんでおります。
で、 「勝手に座れ」と言いにいかねばなりましぇん。
go ahead, and seat yourself などと言います。
次に席まで行き、メニューを一人一人に渡します。
ここで、
「こんにちは~~。 お元気ですか~~?? 」などと愛想を振りまきます。
いや、これ日本語だとかなり不気味ですが、
Hello, How are you today? などと言うわけです。
で、数分経ったところで、今度は
would you like something to drink?
などと聞きに行きます。
ま、大抵は 「水」とおっしゃいます。
が、4人で来て、
アイスティー、コーラ、水、お茶 と全員違うことをおっしゃる方たちも当然います。
水とお茶はタダです。 サーバーステーションですぐに用意できます。
がっ、
タダの飲み物だけとっとと先に持って行き、怒られました。( ̄_ ̄ i)
「飲み物は全員分一緒に持って行くように」とのお達しです。
ってことで、
出来た順に勝手にどんどん出す って言う日本式は通用しましぇん。
まずここまででも、日本より面倒臭いです。
日本だと、
客が勝手に座った後で、人数分の水を持って行き、
後は注文決まるまでほっといてOK.
コーラやオレンジジュースなど頼む人は、食事のオーダーと同時に頼むのが普通だからです。
「私、ミックスサンドとアイスコーヒー」
「私はオレンジジュースとハンバーグ定食」
なんて具合いです。
さらに日本では、テーブルごとに係りが決まってないので、
オーダー上がった順に適当に誰かがもって行きます。
「はい、3番テーブル ミックスサンド上がり」 って言われたら、
3番にミックスサンドを持っていけばいいのです。
注文とった人間とは限らんので、
誰がミックスサンド食べるかそんなことは知ったこっちゃありまへん。
「ミックスサンドのお客様」といえば、
「はい、私です」と言ってくれるので、その人の前におけば、終わりです。
がっ、ここアメリカでは
「わたくしオルオルがあなたのウェートレスです。
どうぞ私になんなりと何でもお申し付けください。
(他の人に言うなよ。私があんたたちの係りなんだからね~~~。
その代わりチップ頼むね~~~)」
的な、気合が入ってます。
ですから、
飲み物一つとっても、 全員全て同時に持って行くのはもちろん、
「ええと、コーラの人は?」な~んて聞くのはサーバー失格と言えましょう。
さらにですよ?
ソフトドリンクはリフィルが無料って店がこちらは多いです。
ってことは、年がら年中リフィルを持って行く羽目になりがちです。
それも、半分以下に減ったところですばやくリフィルをあげるのが
優秀なサーバーと言えましょう。
が、ここで問題なのが、
誰が何を飲んでいたか忘れるとやばいってことです。(@Д@;
3分の1 ほどコーラが残っているグラスに、
アイスティーを足して持っていった日には・・
考えただけで恐ろしいですよ?
さらに、6人で来た客が、
1 氷なしの水 (無料)
2 氷ありの水(無料)
3 ダイエットコーラ(有料・リフィル無料)
4 レギュラーコーラ(有料・リフィル無料)
5 アイスカフェラテ(有料・リフィルなし)
6 バドライト
なんてこともあり得ます。
で、飲み物が減ってきたら、的確に個別に対応する必要がでてくるわけです。
しつこいようですが、
日本では、ほぼほっときっぱなしでOKです。
時々水を足してあげれば、後はやることはありましぇん。
自分が気をつけなくてもお客さんは近くを通りかかったウェートレスに
「あ、すいません。 アイスコーヒーお代わりもらえます?」などと言えるからです。
さらに日本ではリフィル無料ってところはほぼないので、
客もそんなに何度も飲み物注文しません。
と飲み物一つとってもこれほど複雑だってことをおわかりいただけたと思います。
で、これが食べ物となるとさらに複雑になっていくのです。(((( ;°Д°))))
続く