朝日新聞の夕刊、「惜別」に東大名誉教授の西川正雄先生の記事が載っていた。
 ドイツ現代史を大学と院で学んでいた三十数年前、西川先生はドイツ史を学ぶ院の仲間の間であこがれ的存在だった。まだ、社会主義やソ連が十分な重みを保っていた時期だ。第一次世界大戦前後のドイツ社会主義運動をテーマにしていた自分にとって、先生の論文や著作は最も基本となるものであった。

 記事には法政大学の伊集院立先生のお話も載っていた。先生に教わった1年間が懐かしく思われる。また、昨年の暮れには、同じくお世話になった伊藤定良先生が青山学院大学の学長になられたという記事も拝見した。
 若いときに、もっとしっかり学んでおかなかったことが悔やまれる。が、まだ遅すぎはしない。十年後の自分を考えたら、まだ十分に時間はあるのだから。
今日は卒業式。自分的には、3年の担任だった去年の卒業式が思い起こされる。

「卒業生のことば」というのがあって、ウチではだいたい生徒会長だった生徒が話す。
その話の中で、以前職員だった教員が離任のときに話したことばを紹介してしていた。

「思いはスパイラル」

元生徒会長は言う。総合学科である本校で、さまざまな体験や経験をさせてもらった。他の学校だったら絶対こんな経験はできなかった。そして今、ここで学んだ事が、自分が学んだ思いが、スパイラルのように広がっていくことを願っている、と。

総合学科高校として、2回目の卒業式。総合学科で学ぶ事で、こんなに生徒が成長できるという事を私たちは実感しつつある。「いい教育」をしている「いい学校」になってきたと思う。

4月からは10名以上の人事異動があると聞く。いい学校でいつづけることができるかどうかの正念場になるだろう。

「いい学校」である本校を伝えたい。
実は、図書室の2台のiMacのうち、1台はログインできずにDarwin/BSDの画面になって、どうしようもなくなっていた。生徒にはまだ使えないと張り紙をしておいたけれど、いろいろいじられたみたい。

結局、再インストールをすることにして、ディスクを入れ、元の設定を残したままのインストールを行った。

しかし、2枚目のDVDを入れて、読み込み・展開がおこなわれ、あと1分でインストールが終了という時点でストップ。
結局、強制終了するしかなくなった。ディスクユーティリティで「検証」しても異常なし。でも結果は変わらず。異常がないけれど、「修復」もやってみたが、これも異常なし。改めて、試してみるが変化なし。

インストーラのバグかとも思ったけれど、特に情報もなし。結局、HDDを削除してファーマットしなおしてインストールをしたら、ようやく出来ました。

やっぱり、フォーマットからやり直すことが大切だと再認識した。

週明けに、アップデートとオフィス、ADmitMacのインストールと設定の予定。
本校の図書閲覧室の8台のパソコンのうち2台はインテルiMacだ。インテルバージョンが発売されてすぐ導入した。Windows以外の世界を生徒に知ってもらいたかったからだ。

Win2003serverによるActive Directory環境によって、生徒はどのPCからログオンしても自分のホームフォルダを利用できる。これをiMacからもやりたい。そのためADmitMac V3を購入したが、設定がうまくいかず1年半あまり放置していた。

今までは OSX の「ディレクトリアクセス」の設定からトライしていたが、マニュアルをよく読んでインストールアシスタントからやり直し、やっと、OK。OSXのアカウント設定をしないで、どうやってやるんだろうと勝手に混乱していたのが、つまずきの根源でした。

これで、生徒はいつものIDとパスワードでiMacからWindowsドメインに直接入って、授業で作ったファイルも変更できる。

お待たせしました。

ADmitMacは間もなLeopard対応になってくV4になるみたい(3月14日発売)。
つづきです。

「日本の中等教育、高等教育は、大きくまとめて、知識と技能の獲得を別々に考えて進んできたと言える。 -中略- 講義型授業ばかりでは学生の学ぶ意欲や考える力、学問や社会への興味・関心が育たないから」、これまでの知識習得型の教育を補完するアクティブラーニング型の授業が「総合的な学習」として導入された。

 氏の言うように、これらの総合学習では「知識・思考・意欲・興味関心はすべて連動していて、ー 中略 ー むしろ、知識を獲得する過程で思考・意欲・興味関心を育てるとなるのが理想だ」と思う。

 ところで、観点別評価とは何なんだろう。このような総合学習においては、その成果としての関心・意欲・態度があるとしても(最初からあるのならそもそも授業の結果として評価するにあたらないだろう)、普通科目においてどのように真に有効な、主観によらない関心・意欲・態度の評価があるのだろう。

 今、定期試験の個々の問題について、4観点を明示する事が求められているが、そもそもその観点の設定についてなんの検証もしないまま、生徒に示していいのだろうか。

 溝上准教授によれば、大学教育もオーバーヒート気味らしいが、高校でも同じよう。

 「大學新聞」に載っていた京都大学の溝上慎一准教授の記事のタイトルだ。「学生たちが(地域の)町へ出かけて、そこで問題だと感じることをテーマ設定して課題探求する、いろいろ調べて最後にはまとめて発表、ディスカッションをする、そんな学習が大学でなされている。」

 そこで大切なのは、教員がその力量を発揮して一つのテーマを抽象化して、そこからどのような分野に接続が可能か考えさせることだと主張する。生活、社会、都市、経済など切り口は多い。こうして、「町」での授業が普段の授業で習っている一般の経済学や自然環境、心理学といった学問やひいては世界史や日本史などとも結びついてくると、学ぶ意味が見えるようになってくるだろう。

 普通科目でキャリア教育をと考えてきたが、実際は難しい。授業やカリキュラムにどう具現化していったらいいのだろうか。


年の瀬のお仕事でつらいのは年賀状。
印刷はPC時代で便利になったけれど、毎年立ち上がるのが大晦日ギリギリ。

元旦に届かない事はわかっているので、今年は元旦の文字を外した。それでも、元旦に届くように送ってくれる人がいる。ありがたいことです。

自分もそうだけれど、「あと○年」と書く人が増えてきた。そんなことを感じるとともに、一言書いてくださる内容が3種類に分類されることに気が付いた。

その一
 伊達政宗の詩を借りながら
 「馬上少年過ぐ、世平らかにして白髪多し
  残躯天のゆるすところ 楽しまずして如何せん」の人

その二
 職場の息苦しさを嘆きつつ、なんとかやってますという人や
 逃げ出したいけど頑張るという人たち

その三
 なおいっそう精進しようという決意の人

昨年、最もこころに残ったことばの一つ
 「負けてらんねーよ!」

 ビルの方から吹いてくる厳しい風も心地よい!



『ウェブ時代をゆく』のなかで、梅田氏は「新しい職業」の誕生を信じる人が身につけるべきウェブ・リテラシーについて次の4つをあげている。(氏の言う新しい職業とは、例えばヤフー・ジャパンが求めている経験者の職種など)

1) ネットの世界を成り立たせている原理についての深い理解
2) ウェブで表現したいことを即時にサイトに構築する能力
3) 「バーチャル経済圏」に対する深い理解とアイデアの実験力
4) ウェブ上の新しい技術への独習力を支える理解力とプログラミング能力

これらのリテラシーを身につけた人が、真に「けもの道」で生きていける力の芽を総合学科高校で育む事、そんなことをいつか・・・。

自分でもあと5年で身につけたいリテラシーだ。

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)/梅田 望夫

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浅田次郎の『中原の虹』に何度も出てくることば。

勲(いさおし) Macに付いてる辞書では
「りっぱに仕事をなしとげたこと。名誉ある功績」とある。

『七つの習慣』の第二の習慣では、人生の終わりを考え、目的をもって生きる事を説いている。人生の終わりにどうありたいかと・・・。

数年の後、勤め終えたときに思う「我が勲」をまっすぐに考えてみよう。

中原の虹 (全4巻)/浅田 次郎

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7つの習慣―成功には原則があった!/スティーブン・R. コヴィー

¥2,039
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「遠くを見る」ということを大切にしている。心の中で、そしてリアルにおいても・・

『ウェブ時代をゆく』で梅田望夫氏は言う。
「高く険しい道」をゆく若いネット・アスリートたちに、彼が贈る3つの言葉のうちの一つが「Vantage point」に立つという事だ。

「見晴らしのいい場所」に立つという事。
今、何が起きているか、どこに向かい何をなすべきかを知るために、見晴らしのいい場所に立って遠くを見る。

最近、高いところへ行けてない・・

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)/梅田 望夫

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