「おめーさん」と呼ばれた日 | ଘ♡ଓ:゚全てのことを祈りと共に ⋈。♡:* :゚

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古代エジプトの香・キフィが由来のペンネーム
いつか生きた人生で、祈る事は生きる事だったよう。
今また、道が繋がっていくのを感じてる。
あと2年で旅立つ息子との日常についても多めに記録。




おめーさん



中2の息子から初めてこう呼ばれた。

その経緯は、こう。
↓↓↓↓

なんの話の流れか
細かいことは忘れたけど。


わたしが彼に言ったことに対して
何かイラッとしたんだろう。


彼は少しイラついた様子で、こう言った。



「おめーさんが、◯◯って言ったんだろうがよー!!」



わたしは、じぶんに言い放たれた
そのヘンテコな二人称が何なのか
すぐに分かった。付き合い長いからなにやり



で、こう言った。


今、お母さんのこと
「おめー」って言おうとしたでしょ!


でもお母さんが怒ると思って
あわてて「さん」つけたんでしょ!

だけんそんな
急に江戸っ子みたいな呼び方になったんだなー!



言いながら、おかしさがこみ上げてきて、
笑えてきた。


息子は、照れたような
きまりが悪そうな感じで、フフっと笑った。



もうなんの話をしていたんだか
どうでもよくなっていた。

だからその時の会話は、
そこで終わったんだけど。




あとから思い出すたび
わたしは笑いが止まらない。



「おめーさん」て・・・



中2男子が放ったそれは、
1歳の子の独特のヨチヨチ歩きの可笑しさに似ている気がした。



大人になろうとして
一生懸命、親の影響から離れ
じぶんの世界を築こうとする中2の頃。


自然とわき起こる反発心や
覚えたてのちょっとカッコつけた言葉


それらでもって
表現しようとするも

「ねーねーお母さん」って部分が
まだチラリと顔を出す。


アンバランスなのだ。
かわいいヤツめ。


次は、躊躇なく
「おめー」って言うかもしれないし、

完全に大人になれば
「おめー」と言おうとすることすら
なくなるんだろうしね。


ほんとに今しか聞けなかったであろう
とっさの「おめーさん」



あー可笑しいゲラゲラ
これをおかずに、何杯でもごはんイケル。


いや・・・
おかずというより
スルメのように噛みしめながら
日本酒って方が近いかなにやり



言葉自体のおもしろさ
13歳だからこその希少性
言葉がものがたる彼の性格
彼とわたしの歴史がつくる関係性
お互いのことが分かるからこそのエピソード
噛めば噛むほど、味わい深い。



「おめーさん」





1年ちょっと前。小学校の卒業式。

今はもう、身長ほぼ変わらなくなったな。