マクロビオティック=ベジタリアンということではないのだけれど
自分のからだの心地よいバランスを探していたら
私の場合は自然と菜食のスタイルになりました。
マクロビオティックと出会う前はごくごく普通のお食事でした。
ファーストフードもファミレスもコンビニも普通に行っていました。
子供のころはご飯嫌い、果物好き。
大人になれば、ワイン・チーズ・パン(笑)
いろいろ経てマクロビオティックに出会い十数年。
マクロビオティックと出会ってすぐに今の形になったわけではなくて
多くの生徒さん達が経験するようにいろんな葛藤や悩みを体験しつつ
行きつ戻りつ・・・
それこそ一歩進んで何歩下がるのかという時期もありながら
気がつけば3年、5年、7年、10年・・・と月日が流れていました。
知識ゼロで独学ではじめて痛い思いをした時期もあり、
病気治しのためにカウンセラーにつきストイックにやった時期もあり、
食べてみて身体で感じることの繰り返しをした時期もあり、
さすがに10年以上もあるといろんな時代だあるものです。
それでもコツコツできることを積み重ねたことと
やっぱり半断食を何度か繰り返したことが
こころとからだを大きく変えてこんなに元気になりました。
思いかえせば笑ってしまうくらい毎日具合悪かったなぁ・・・。
マクロビオティックをはじめてわりとすぐにお肉はほしくなくなった。
もともとお魚が好きでお肉よりお魚で育ったような感じもあり
最初のころは時々お魚を食べていました。
だんだんと食べる間隔があいてきて量も減り、
あるとき食べようと思ったら臭くて食べられなくなって・・・
それ以来食べようとも思わず、
たぶん10年以上食べていません。
前は外食で出し汁はいただいていたりもしたのですが
途中からそれも臭くて食べられなくなりました。
その後ライフアドバイスをさせていただくようになり
半断食もさせていただくようになり
自分がクリアでないといろいろ感じとれないので
よりいろいろな刺激を入れないようになりました。
特に食べたいとも思わず、
食べる必要性も感じていなかったので。
ところがここ2年くらい食べてもいいかなと感じたことがありました。
そして自分も主人もちょっと陰性になりすぎているかなと感じ
少し食べた方がいい時期かなという感覚が出てきていました。
これはちょっと食べて自分の体を通して感じてみよう、
でもせっかくいただくならおいしく安心していただきたい。
そんなことを思ってそのタイミングを待ち続けていたら
なんとお料理上手のお友達がお魚料理を作ってくれました。
マクロビオティックのことはもちろんのこと
私たちの想いや考えも理解してくれていている人のお料理。
事前にいろいろ確認してくれたりもして。
作ってくださったお料理がこちら。
じゃ~ん。
消化しやすいように、臭みがでにくいように、
私たちのためにいろいろ考えてくれた究極のお料理でした。
アルミホイルをあけて出てきたのは瀬戸内でとれたての舌平目。
本当は鯛を考えてくれていたそうなのだけれど、
この日はよい鯛がなくてこの舌平目が見染められたとのこと。
「おいしい」ではないですか♪
新鮮だったこと、丁寧な下ごしらえがしてあったこと、調理法など
そして作ってくれた友人の愛情が加わって、全然生臭くない。
消化しやすいように大根おろしと自家製ポン酢を添えてくれて
それがまた絶妙においしいのです。
そしてやっぱりからだにあっていたのでしょうね。
ここ数年身体を通して感じたことでもあるし、
ライフアドバイスでおからだをみさせていただくと思うのですが、
現代社会に暮らしながら完全菜食でバランスをとることは
想像以上に難しいように感じます。
もちろんおひとりおひとりもとのおからだも違えば
暮らしている環境も違うので一概には言えませんが、
都会にいるということはそれだけで陽性化するので
そのバランスをとるために陰性が強いものがほしくなります。
私もそうですし、大半の女性はそうだと思うのですが、
マクロビオティックをはじめて動物性(陽性)をとらなくなったのに
マクロビオティックのものとはいえ陰性なスイーツは日々楽しむ。
そして、珈琲や紅茶がお供。
そうするとやっぱりある部分は陰性に傾く。
スイーツがよくないとか、
菜食がよくないとか、
良い悪いの話はまったくするつもりはないのですけれど。
ただ菜食であってもバランスを意識していないといけない。
もしかしたら菜食だからこそという部分もあるような。
玄米菜食=マクロビオティックととらえてしまい
玄米とお野菜だけ食べていたら安心と思ってしまうのは
ある意味とても危険というかもったいないというか。
大切なのは菜食にすることではなくバランスだから。
昔のマクロビオティックと違い、
今は良質であればよいと嗜好品がずいぶん増えた。
果物、スパイス、珈琲、アルコール、甘味料も日々楽しむ。
それが決して悪いとは思わないし、
今の社会ではその役割は大きいとも思うけれど、
その分気をつけるべき点は必ずあると思う。
最近始めた方はご存知ないかもしれなけれど
マクロビオティックが生まれた時代の実践者の人たちは
陰性な青菜、酢なども用いないバランスを大切にしていた。
それにはちゃんと理由があって
その時代のバランスに合わせたものだから
今そっくりそのままというのもまた違うと感じているけれど。
と、あれこれ文章で書き始めると止まらなくなるのでこの辺で・・・。
結局は完全な菜食であれ、
菜食中心でいろいろ食べるのであれ、
肉食であれ、
ちゃんとバランスがとれていたらいいですね。
そして、本来そのバランスというのは
頭で考えてとるものではなくてからだで感じるもの。
いのちからわきあがるもの。
本来は無意識でもとれているもの。
でもそれができている人はひとりしか会ったことがない。
わたしはからだの声が聞えるようになるまでのガイドに
マクロビオティックの知恵があると思っています。
そして、半断食
は理屈抜きにその声が聞えてくると。
なんだかずいぶん長い記事&深い話になりましたが
久しぶりにいただいたお魚はおいしかったです♪
お魚さん、いのちをありがとう。
今後またいただく機会があるのかないのかは
コンディション次第、バランス次第。
日常的にはいただきません、今のところ。
ちなみに我が家のキッチン&kuu-kuuキッチンは
今後も引き続き完全ビーガン・ベジ仕様で行くつもりです。
完全菜食の方にも安心してお越しいただきたいので。
菜食が長くなるとお皿やお鍋に残った動物性の臭いも
敏感にキャッチしてしまうケースが多いですからね。
また、宗教上の理由でベジの方もおられれば
ビーガンという生き方を選ばれた方もおられ
それはそれで大切にできたらいいなと思うので。
(ビーガンは生活に一切の動物性を用いないので
調理器具も食器も完全にベジ仕様だから
外食苦労されるそうです、特に日本は。
身につけるものも動物性は用いないのですよね。)
日本にはまだまだそういう場所が少ないので
そういう家があってもいいかなと。
今はそんな風に思っています。
お肉であれ、お魚であれ、お野菜であれ、
たくさんのいのちをいただいて生きているわたしたち。
受け継いだいのちを大いに生き切りたいものです。
・・・あぁ、やっとアップで来ました。
実はこの記事3月から何度となく書き直したり、
ちょこちょこ書き足したり・・・。