今朝
はつか大根のたねをまこうと
庭にでると
近所の男の子がやってきて
ひとつひとつ
やさしくそっとまいてくれました
ちびっこの無邪気なパワーが注がれて
元気にすくすく育ってくれることでしょう
絵本のつづきです
お友達のはなちゃんは、お花が大好きでお花さんの気持ちがわかるの
はなちゃんはとってもやさしくって、はなちゃんといるとみんな笑顔になるの
虫捕りが大好きはる君だって、ちょうちょさんとおしゃべりを楽しんだ後は
またねってさよならするの やさしいはる君とおしゃべりをしたくなって
ちょうちょさんたち、またはる君のところにやってくるの
はる君もとってもやさしくって、いっしょにいるとみんな笑顔になるの
いじわるばかりするそら君だって、ほんとうはとってもあったかくて
やさしいんだから・・・
この前だってけがをした小鳥さんを、手のひらでそっと包んであげて
よくなりますように・・・って言いながら、やさしく微笑んでいるそら君を
見たの
そら君は人一倍やさしくって、さみしいのかもしれない・・・・
『そうよね妖精さん・・み~んなやさしくって愛なんだもの・・』
『むこうではぜんぶ見えるから、みんな愛だって分かり合えたんだけどね・・
ここでは見えないからいっぱいすれ違ったりするけれど・・
そりゃあ、おばあちゃんだっていろんなことを乗り越えてきたんだよ
傷ついたこともあったし、人とかかわることが怖くなったこともあったよ
だけど、すべてここに来て、感じたり経験したかったことだったって今なら
わかるんだよ・・・
悲しかったり辛かったりした経験こそが、おばあちゃんが自分らしく楽しんで
生きれるように、天使さんがせっせと動きまわって、チャンスをくれたんだって・・
地球はとっても素敵なところさ・・見えないからこそ、相手の気持ちに寄り添ったり
想いを馳せたりして、つながることができた時のうれしさったらありゃしないよ
一番大切なことは・・・とんでもない人に逢っても、その人の愛をみつめることさ
自分から心を開いて、しっかりと心でかんじるんだよ』 って
『ねえ妖精さん・・おばあちゃんの言ったとおり、みんな愛なんだもの!
だから、大丈夫よね・・ひとりひとりの愛が、ふれあった人に注がれたなら、
ふれあった人が笑顔になって誰かにやさしくしたくなって、誰かが笑顔になって
また誰かにやさしくしたくなって、また誰かが笑顔になって・・地球に愛がい~っぱい
広がっていくんだから・・・
地球上の愛を食べ尽くすなんて、できっこないわよね』
その夜、世界じゅうのみんなが不安な気持ちのまま眠りについた頃・・・・
そら君に助けられた黄色い小鳥が元気になって、ベットの上のそら君に
そっとキスをして飛び立ちました
すると、黄色い小鳥のところへ、色とりどりの小鳥たちがやってきて、一緒に
空へと飛んでいきました
しばらくすると、あの動物たちをみつけました
黄色い小鳥がチュンと鳴くと、色とりどりの小鳥たちがいっせいに、動物たちの
背中や顔やお尻にとまりました
くすぐったくて、がまんできなくなった動物たちは、空へと飛び立ちました
地球に、たくさんのやさしい子供たちがいることに安心して
とってもうれしそうに空の彼方へと飛んでいきました
『ユニコーンさ~ん、さよ~なら~ ユニコーンさ~ん、ありがと~』
れんげ畑の女の子は、ベットの上で微笑みながら寝言を言っていました
おしまい