暦の上では春ですね
寒さのなかにも
すぐそこに春がやってきているのを
感じられるこの頃です
春になると
大好きなれんげ畑で
暗くなるまで遊んでいた
子供の頃を思い出します
新しい絵本ができあがりました
ミンナ アイ ミンナデ マモレル
～れんげ畑の女の子～
いつもより星が瞬いている静かな夜のこと・・・
空から馬のような牛のような動物さんが下りてきて、辺りをみまわしていたの
しばらくすると、空をみあげたの
すると、辺り一面白い光に包まれて、まぶしくてなにも見えなくなったわ
光がやわらかくなったので目を開けると、さっきの動物さんがたくさんいたの！
そして、どこからか声がしたの・・ううん、私の内側から聞こえてきたの
ミンナ アイ ミンナデ マモレル ミンナ アイ ミンナデ マモレル ・・・・・・
朝になって、夢だったのかしら・・・とぼんやりしながら起きていくと、テレビに
あの動物さんたちが映っていて、かしこそうなおじさんが、『これは、愛を食べる
生物です！このままでは地球上の愛が食べ尽くされてしまい、地球も人も動物
も植物も鉱物もすべてが愛を失ってしまいます』 と大騒ぎしていたの
学校に行っても、先生も友達もその話でもちきりで、とても不安そうだったわ
だけど、私の心の中はとても穏やかだったの・・・
なんだか今日はとっても疲れてしまって、れんげ畑に行ったの
『ミツバチさん、ちょうちょさん、れんげさん・・こんにちは！』
いつものようにあいさつをしてから、目を閉じて深呼吸すると、草花や
土の匂いが私をリラックスさせてくれて・・
草花がふれるとひんやり気持ちよくて、ミツバチさんやちょうちょさんの羽音が
楽しそうで、頬をなでる風がとても心地よくて、私も自然の中に溶けこんでいって・・・・
私はただいるだけで素晴らしい存在なんだ・・って感じられて
わたしがわたしでいられる・・・大好きな場所
『ねえ妖精さん・・みんな、地球上の愛が食べ尽くされてしまうって大騒ぎ
してるの 大丈夫なのにね みんな愛なんだもの・・』
つづく