先日、緑の小道さんで
出逢った本
『きみが住む星』
文 池澤夏樹さん 写真 エルンスト・ハースさん
池澤夏樹さんは
星の王子さまを翻訳された方だと
小道さんに教えていただきました
家に帰って
ぱっと開いて読んだページが
心に響きました
世界じゅうを旅する旅人が一枚の写真に添えて
君に宛てた手紙になっています
″心のガラス窓 ″
ぼくたちはみんなピカピカの傷一つない
ガラスを心の窓に嵌めて生まれてくる。
それが大人になって、親から独立したり、
仕事に就いたり、出会いと別れを重ねたり
しているうちに、そのガラスに少しずつ傷がつく。
でもね、本当は、傷のあるガラス越しに見た方が
世界は美しく見えるんだよ。花の色は冴えるし、
たった一本の草がキラキラ光ることもある。
賢く老いた人たちがいつもあんなに愉快そうに
笑っていられるのは、たぶんそのためだろうと
ぼくは思う。歳をとるって、そういうことじゃないかな。
だから元気をだして。
バイバイ
(きみが住む星 池澤夏樹 photograph by ERNEST HAAS より抜粋)
年齢を重ねてきた私は
ほんとうにそんなふうに思える
今日は次男の誕生日
朝玄関のドアを開けると
お友達数人でお誕生日おめでとう~と
言いながら手をたたいてくれてた
朝から心がぽかぽかあったかくなった
お友達ありがたいね
これからの長い人生
こんなふうに
たくさんの人と心通わせあったり
また
心の窓に傷がつくような
経験もするだろうけれど
きっとその先は今よりもっと
世界が美しく見えて
愉快に笑っていられるから
未来に安心して
彼を信じて
少しずつ子離れしていこう
みんながそろったら
パーティーです