時には親子の橋渡しもします | 【横浜】新しい時代を生きる子どもと共に 心と体から発達を「くすっと」子育て

【横浜】新しい時代を生きる子どもと共に 心と体から発達を「くすっと」子育て

アドラー心理学で心を整え、
原始反射統合で体を育てることで人はいつからでも発達します。
人の発達について発達障害者だけと捉えないで下さい。
人の数だけ発達には個体差があるのです。
子どもも大人も共に発達していきましょう

こんにちは!
くすっと子育て野口勢津子です

横浜は雪ですよ!
最初は粉雪だったのに
あれよあれよとあっという間に
ぼたん雪になりました

このままだと
積もりますね・・・

明日クルマを使いたいんだけどな

゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆

今週のブログは
特にテーマを決めないで
お届けしようかと思います

今日は私が
塾に勤務していた頃の
エピソードをお届けします

゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆

5年生のYちゃんは
休み時間になると
必ず私たち教室スタッフがいる
講師室横の受付に一人で来ます


最初は
忘れ物だったり
持ち物の質問だったり
用事を見つけては受付に来るのですが

用事が済んでも
なんとなく教室に戻らずに
ちらちらとこちらを見ています


子どもによっては
「ねぇねぇ聞いて~!」
とすぐに話してくれる子もいますし


何か困っていても

「この人は相談にのってくれるかな」

信頼を寄せられる人かどうか
確かめたいのでしょう

なかなか言い出せない子もいます

元々
困っている子どもの力になりたくて
この仕事を選んだ私。


すぐに「どうしたの?」
と子どもの心の中に
踏み込むような事はしません。

心を見透かされたようで
子どもじゃなくても嫌ですよね


「ねぇ、Yちゃん。
今ちょっと時間あるかな?」


「うん。大丈夫だよ。
どうしたの?」


「あのね。ハンコを押す仕事が
終わらなくてね・・・。
ちょっと手伝ってもらえるかな?」


「いいよ!そういうの得意!」

Yちゃんは
嬉々として1枚1枚丁寧に
ハンコを押してくれました

それからは
「何か手伝う事ある~?」

休み時間は気軽に受付に
来てくれるようになりました


そんなやりとりが
数日続いたある日

いつものように
お手伝いをしながら
Yちゃんがポツポツ自分の事を
話してくれるようになりました


塾には友達がいないこと

バレーボールが大好きなこと

将来はバレーボールの強い
学校に進学したいこと

だけど
お母さんが勉強して
頭のいい学校に行きなさいと
言っていること

バレーボールが好きな理由は
お母さんがバレーボールを
やっているからということ

お母さんが大好きだから
自分の本当にやりたい事が
言えないこと

・・・

そうか・・・
大好きなお母さんの期待に
応えたかったんだね

だけど自分のやりたい事と
違って苦しかったんだね

大好きなお母さんに
本当の気持ちを伝えたら
お母さんが困ってしまうと
思ったんだね。

・・・

私は
「Yちゃん、話してくれてありがとう。
Yちゃんがそんなに
しっかりとやりたい事があるなんて
知らなかったから
『すごくしっかりしているんだな』
って感心しちゃった。

バレーボールが大好きなのは
大好きなお母さんが好きなスポーツ
だからなんだね。」



黙って頷くYちゃん。


「お母さんにその事を
話してみたらどうかな?」


「でも、すぐに
『勉強しないとママみたいに
行きたい学校に入れなくて
苦労するからYは勉強しなさい』
って言われちゃう」



「そうか。
お母さんは自分の経験から
Yちゃんには勉強を頑張って
欲しいと思ってるんだね。


じゃあ、きっと
Yちゃんがバレーボールをしている
ママが好きだから
真剣にバレーボールの強い学校に
行ってバレーを続けたいって
話したらきっと分かってくれると思うよ」



「でも勇気がなくて
直接言えないよ・・・」



「それなら、お手紙で書いてみたら?」

「そうか!お手紙なら書けそう。
ありがとう!書いてみる!」




話し終わったのは
とっくに休み時間も過ぎていました


けれども
Yちゃんにとって
今一番困っている事



その事に耳を傾けてくれる
人がいる事

を知ってもらう方がずっと大切。

そう思って
話しを最後まで聞く方を優先しました


後日
Yちゃんが
「ねぇねぇ聞いて~!」
と明るく受付に飛び込んできました

お母さんにお手紙を渡せたこと

お母さんがYちゃんの
バレーボールに賭ける熱意を分かってくれて
志望校をバレーボールの強い
私立中学に変えることに
同意してくれたこと

「でもね!ママが
『勉強はしっかりしておいた方が
バレーボールの戦略に役立つから
塾は続けなさい』って。
だから私、塾の勉強がんばる!

それだけを
興奮気味にババッと言い終わると
あっという間に
教室へ入ってしまいました


その日から
休み時間にYちゃんが
受付に来る事はなくなりました

たまに受付を横切る様子を
見る事がありましたが

仲良しのお友達も出来たらしく
おしゃべりに夢中で
受付を素通りでした

゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆

ヤッター!!(≧▽≦)

Yちゃんは悩みを解決

やっと受験勉強の目標が
はっきりしたので
塾での勉強もやりたい事に
つながっていると分かりました

子どもは子どもの世界に
居場所があるのが一番


受付やスタッフは
そのお手伝いをするだけです

Yちゃんも
Yちゃんの話しに耳を貸してくれた
お母さんも素敵ですね

お互いを想い合うばかりに
ちょっとした誤解がありましたが
無事解決できてよかったです

時にはそんな親子の
橋渡しのお手伝いもさせて下さいね!

 
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
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