木漏れ日の海 -23ページ目

木漏れ日の海

フィギュアスケートの羽生選手を応援しています。
プログラムの感想を中心に語ります。

メンシプに新しい動画がアップされた。

おそらく、感想を書くだけなら大丈夫だと思うので、詳細には触れずに思ったことを書いてみたい。

 

まず、最初に見たときは、「これはコンテンポラリーなのか?」と、頭の中に「?」が。

 

でも、よく考えてみたら、羽生君のユーチューブ動画がスケートと無関係なはずがない。

 

そして、皆さんからついたコメントを見ると、どうやらスケートのプログラムを陸でやっているらしいと理解した。

 

そう思って、再び動画を見てみると、脳内でこの振り付けで滑る羽生君の姿がぼんやりと再生された。

 

この動きをどうやってスケートで滑るのだろう?

この動きがスケートで可能なのか?

 

という疑問が湧いたけど、それでいうと、「阿修羅ちゃん」や「if...」も氷上でできるとは思えないような動きが満載だったから、おそらくこの動画の動きも可能なのだろう。

 

それにしても、貴重なものを見ていると、はたと気付いた。

というのも、羽生君のプログラムを見るときは(当然)、いつもは、氷上で滑られている姿が初見である。

 

それに対して、今回は逆である。

陸でのコンテンポラリーのような動きが初見で、後から氷上のスケートが見られる。

 

これは貴重な体験だ。

 

動画を見ながら一生懸命に氷上での滑りを想像する。

そして、その想像をはるかに超える滑りを目撃することになるのだろう。

 

私の乏しい想像力を総動員して、このプログラムが氷上で滑られる姿を思い描いてみたのだけど、今までのプログラムとは全く違うものになりそうだというのが、おぼろげにわかった。

 

今までにスケートでは行われたことがない動きが入っているように思われる。

また、その世界観も、今までの羽生君のどのプログラムとも違うような気がする。

 

そして、この動画を見てつくづく思ったのだけど、あの磨き上げられたスケートが、羽生君の強みなんだなと。

 

この動きをスケートでできる人は、世界中で羽生君しかいない。

 

陸でのコンテンポラリーな振付なら、ダンサーさんが再現できるかもしれないけど、この動きをスケートで滑ることができるのは、羽生君だけ。

しかも、極上のスケート技術にのせることができる。

 

羽生君はスケーターなので、完成形は氷上にある。

 

こうして、世界中で羽生君にしかできない表現が生まれる。

 

この動画がスケートのプログラムとなってこの世界に生まれるのを見るのが、とても楽しみだ。

「RE_PRAY」初日、スタンドA席のチケットがご用意された。

 

初めての単独公演、初めてのたまアリ。

今から色々なことを想像して、ドキドキしている。

 

たまアリのイメージをつかむために、引き続き2021年の全日本をリピート中。

 

この時、フリーのリンクに入る前に、満員の観客を見て、こんな景色をもう見る事がないかもと泣きそうになったという話が伝わる。

 

なので、同じたまアリで満場のファンが羽生君を迎えるシーンを想像して、胸がいっぱいになっている。

 

着席して広い客席を見まわしたとき(A席なので、会場全体が良く見えるだろう)、それだけで感動しそう。

 

そして、そこに羽生君が登場する。

その瞬間、会場が歓声に包まれるだろう。

 

羽生君のスケートを見ることを待ち望んでいたファンの、あたたかい歓声に包まれてほしい。

 

このAICE STORYは、最初の瞬間から気が抜けない。

 

MIKIKO先生が雑誌のインタビューで、「出だしの演出に命をかけている」とおっしゃっていたので、その登場シーンからして、通り一遍のものではないだろう。

 

どんな登場シーンが演出されるのか、全く予想がつかないけど、期待が高まる。

 

そして、全体を通したストーリー性と、一貫性があるだろう演出にも注目したい。

これも同じインタビューでMIKIKO先生が言っていたけど、GIFTをやって、もっとすごいものが作れるという手ごたえを感じたそうなので。

 

新プログラムについては、ゲームをテーマにしたものが来るだろうけど、これも全く予想がつかないので、来たものを受け止めるのみ。

 

私は子供のころ、家にゲームがなかったので、友達の家でたまにプレイするぐらいだった。

大人になってからも全くゲームに興味を持たなかった。

 

なので、腰を据えてやるRPGをやったことがない。

今回、来るのではないかと予想されている「エトポリス伝記Ⅱ」や「ファイナルファンタジー」の世界観は、全く未知の世界。

 

ゲームという未知の世界との遭遇になりそう。

 

そして気になるのは、羽生君の過去プログラムがいくつか滑られるだろうけど、どのプログラムが来るのかということ。

 

私がこれまで生で見たことがあるのは「阿修羅ちゃん」と「if...」のみなので、どのプログラムが来ても、生で見るのは初ということになる。

 

今までの単独公演で披露されたプログラムが来るのか、まだ披露されていないプログラムが来るのか、全く予想ができない。

(結局、何も予想することができない・・)

 

なので、どのプログラムが来るのかドキドキしながら、過去プログラムの映像を見ている今日この頃。

 

一つ心配なのは、ファンの方の間でよく言われている「生の羽生君を見ると記憶が飛ぶ」という現象。

この現象をファンタジーオンアイスの「if...」で体験した。

 

オープニングとエンディングは大丈夫だったのに、新プロ「if...」の内容がほとんど記憶から飛んでしまった。

(SOIの「阿修羅ちゃん」は大丈夫だった)

 

今回は、初日なので全く予備知識がない中で、全く新しい演出と新プログラムが披露されるので、どれだけ憶えていられるか心配だ・・。

 

しかも単独公演なので、演者は羽生君のみ。

滑られるのは羽生君のプログラムだけ(当たり前だけど)。

 

さすがに「何も憶えていない」には、ならないだろうけど・・。

驚かないようにしようと思っても、驚きの演出がくるだろうし、落ち着いて見ようと思っても、平常心では見られないかもしれないので、記憶が飛ぶのも、いたしかたないかなと思う。

 

幸い、CSでテレビ中継があるようなので、内容は帰宅してから落ち着いて録画を見ようと思う。

 

開幕まであと3週間をきった。

今夜も思い描く練習が積めていますように。

スイッチインタビューEP2も内容が濃かった。

 

まず印象に残ったのは、「浮遊感」を感じるという光一さんの言葉に対しての羽生君の返答。

 

人よりも体が柔らかいので可動域が大きく、その分、軸を取るのが難しいという話。

可動域が大きい分、勢いがつくが、色々考えないと跳べない、とのこと。

 

体が柔らかいというのは、表現やスピンにとってはメリットだと思っていたけど、ジャンプの難しさが人一倍大きいというのは、意外な話だった。

 

個人的に羽生君のジャンプは、今まで見たどの選手よりもきれいだと思っているけど、そんな難しさを抱えていたとは知らなかった。

 

ジャンプを跳ぶ際に色々考えることと、多くの工夫、厳しい練習での試行錯誤によって、光一さんの言うとおり「人よりもある可動域をメリットとして使う」ことができ、あの素晴らしいジャンプがあるのだなと、しみじみと感じた。

 

そして、スピンやステップ、表現においては、羽生君の体の柔らかさは大きな武器になっていると思う。

 

バレエダンサーは、その柔軟性によって「人間にできること」の想像を超えた動きを見せることができる。

それが人に驚きを与え、かつ「美」を感じさせる。

 

それに相通じるところがあるように思う。

 

ドーナツスピンやビールマンスピン、Y字スパイラルやハイドロで見せる驚異的なポージング。

そして、スケーティングやステップ中の身体の動きでも、可動域の大きさからより豊かな表現が生まれている。

 

体の柔らかさは、羽生君のスケートから感じる「しなやかさ」や「浮遊感」を生みだす要因の1つなのだろう。

 

そして、「月」の話。

 

「GIFT」にも「月」がでてきたけど、やっぱり羽生君の自分に対するイメージは「月」なんだなと。

 

この話を聞く前は、羽生君に対して太陽もしくは、シリウスのような恒星のイメージがあった。

ファンからよく「発光している」と言われるぐらい、まばゆい光を放っているから。

 

内側に光の源を宿していて、その光が時に強く放たれ、時にはちらちらと明滅してゆらめいている。

そんなイメージ。

 

でも羽生君の自己イメージは、太陽の光を反射して、夜空でひと際大きく、明るく輝く月。

あくまでも光の源は、見る側一人ひとりにあるという。

 

そういう思いがあるから、羽生君のスケートは見る人一人ひとりが、それぞれに違うイメージを感じることができるのかもしれない。

 

番組後半は、インタビューする側とされる側がスイッチして、羽生君が光一さんにインタビュー。

 

光一さんの話で、とても印象に残った部分があった。

 

毎年多くの舞台やコンサートをこなし、「1年の大半が本番」という生活を20年以上続けてきた光一さんの言葉。

 

「緊張してないときってない」

「幕が開く前、ずっと怖い」

「幕が開けば絶対にできるという自信もどっかにある」

 

多くの観客が入った一発勝負の舞台やコンサートをこれだけやってきた光一さんでも、幕が開く前は、緊張と怖さを感じているという。

 

実は、私は仕事をやっているなかで、最も集中を要する業務に対しては、いつも緊張してしまい、そのことに引け目を感じていた。

いつまでたってもその業務にかかる前には緊張してしまい、「慣れて平常心」になれないことから、向いてないのかなと落ち込んでいた。(それでいて、その業務を完了したときの達成感はとても大きい)

 

だけど、あの光一さんでも緊張と怖さを感じていると聞いて、「引け目を感じなくてもいいのかな」と思うことができた。

 

光一さんが言う「緊張感を持っている自分のほうが楽」という境地にはとうてい達することができないけれど、今回、光一さんの話を聞いて、救われた感じがした。

 

今回も充実の内容だった「スイッチインタビュー」。

来週の放送も楽しみにしている。

「RE_PRAY」が近づいてきた。

 

羽生君のスケートを直近、リアルタイムで見たのは、6月末の「ファンタジーオンアイス」神戸大楽の放送。

 

それから4カ月がたとうとしている。

 

これだけ長い間、リアルタイムのスケートが見られないというのは、競技時代でもめったになかったかもしれない。

 

今の状況に近いのは、シーズン初戦前かなと思う。

 

もうすぐ、リアルタイムでスケートを滑る羽生君が見れる。

 

そして、新プログラムを見ることもできそう。

どんなプログラムなのだろうと、楽しく思いをはせる。

 

それに加えて、今回は「ICE STORY」なので、演出も楽しみだし、披露されるプログラム数もとてつもないものになりそう(「プロローグ」や「GIFT」という前例から鑑みるに)。

 

そして、単独でのツアーという、ある意味、競技時代以上のプレッシャーも(イチファンながら勝手に)感じる。

 

納得できる練習が積めているだろうか。

心身共に健康で過ごしているだろうか。

 

などと、(勝手に)気になるし、その無事を祈っている。

 

そしてツアー3か所、計6公演を無事に完遂できますように、と。

 

11月4日のたまアリは、まるでシーズン初戦のよう。

リンクの上に羽生君の姿が現れたとき、歓喜に包まれる。

 

そんな日が近づいてくるのを楽しみに待つ今日この頃。

番組の冒頭で、光一さんが見守る中での羽生君の練習シーンをたっぷりと見せてくれた。

 

シェアプラでもたっぷりと見れたけど、こちらは最新の練習シーンなので、貴重でありがたい(今年の初夏ぐらいかな?)。

 

1時間、ほぼ休みなしで、高難度ジャンプを盛り込んだ練習をする。

 

これは、シェアプラのときにもびっくりしたのだけど、羽生君の練習は、かなり密度が濃い。

 

氷にのってから、徐々にギアを上げていくのだけど、ギアが上がったあとは、そのままの状態でほとんど間髪いれずにジャンプやスケーティングを続ける。

 

シェアプラで「SEIME」を滑ったときは、曲が隙間なくリプレイされていて、2回目、3回目に滑るまでに曲を止めたりインターバルを入れていなかったことに驚いた。(過去のインタビューでも何度も通しでプログラムを滑っていると言っていたけど、こんなに間髪入れずに滑っているのを目の当たりにして、驚いた)

 

もちろん、調子の良しあしがあるので、いつもこのやり方をしているわけではないだろうけど、調子の良いときは、これと同じように間髪入れずに滑りこんでいることがわかる。

 

今回、インタビュー前に光一さんに練習を見てもらえたのは、とてもよかったなと思う。

 

そしていよいよ、対談が始まる。

印象に残ったところを。

 

調子が悪いときに練習すると、脳に悪い記憶が蓄積されてしまうので、調子が悪いときにはこういう追い込んだ練習をしないという話。

 

いいフォームだと、使う酸素の量が減るという話。

 

これらの話を聞いて思ったのは、羽生君はスポーツや心理に関する最新の理論を学んでいて、それを自分の中に落とし込んで日々の練習で実践しているのだなということ。

 

MIKIKO先生出演の「NHKアカデミア」を見た時にも思ったのだけど、一流の仕事をする人というのは、自分のやっていることを論理的によくよく考えていて、そういう深い思考と実践が融合しているのだなということ。

 

「ただなんとなく」とか「天性」だけでは、決して良い仕事ができないのだということを感じた。

 

そして、NHK杯「SEIMEI」を羽生君自身の言葉で振り返る。

 

「今これをやるとなると、もっと目線の位置とか届ける方向みたいなものが全然違うくなるんで」

 

「このころだからこそできなかったってのもあるし、プロだから出なくなってしまった、この緊張感みたいなものもあるんですよね」

 

「どれだけ世界観を大事にできるかみたいなものがあるので」

 

このあたりの話を聞いて思ったのは、プロに転向してからの羽生君は、実は貪欲にすべてを出そうとしているのだということ。

 

「プロローグ」と「GIFT」での6分間練習+競技プロ披露にはとても緊張させられた。

それを見て「この手があったか」と舌を巻いた。

 

競技を引退したら、6分間練習もフルの競技プロも見れなくなるし、ヒリヒリした緊張感を味わうこともなくなる。

それが残念だと思っていたので、プロになってからも、それらを実現したアイデアと実行力に驚いた。

 

そして、プログラムの世界観を大事にするという意味においては、プロになってますます進化している。

「あの夏へ」や「いつか終わる夢」の異世界感はすごい。

 

私がひそかにプロになってからの羽生君の矜持を強く感じるのは、4回転やトリプルアクセルを変わらず実施していることもさることながら、ショーやAICE STORYのプログラム中で、ジャンプのヌケや転倒がほとんどないこと。

 

これらがあるとプログラムの世界観を壊してしまうので、ヌケや転倒がないように、徹底的に練習し、プログラムを練りこんでいるのだなと思う。

 

そう考えると、プロになった羽生君が披露しているのは、「緊張感」と「世界観」の両方を追い求めた究極のスケートということになる。

 

本当にその進化は留まることを知らず、光一さんの愛とリスペクトある「何目指してんねん」という言葉が響く。

 

目指しているのは、全てを盛り込んだ究極のスケートなのかもしれない。

 

次に印象的だったのは、光一さんのこの言葉。

 

「練習を見せてもらったときに感じたのが、後半は、もしかしたら体力がある時に比べると、きついぞと思ってやってらっしゃるんだろうけど、そのきついなと思われてる時の動きの方が、僕は素敵に感じてしまったんです」

 

羽生君は競技時代にも、追い込まれたときに爆発的な魅力を放ったことが幾度もある。

(実は3月の「notte stellata」の時も、「GIFT」から間があいてなくて体力的にきつかっただろうし、精神的にもきつかったはず。その中で、ものすごい「美」を見せてくれたと思っている)

 

追い込まれたときに、研ぎ澄まされた生命力があふれ出し、羽生君の持つ本質がキラキラと輝く。

そういう稀有な人だと思う。

(これは技術が正統で、本質が美しくないと絶対にできないことだと思う)

 

最後の光一さんの言葉が嬉しかった。

 

「すべては伝わってないかもしれなけど、それがかっこいい、美しいっていう風に感じてはいると思いますよ。面白いなあ」

 

確かに私は、羽生君がやっていることのすごさとか、意識していることの100分の1ぐらいしか理解していないのかもしれない。

 

それでも、「かっこいい、美しい」というのを感じている。

それをこうやって光一さんに言ってもらえて、次の羽生君の言葉を聞くことができた。

 

「面白ですね。ちょっとずつなんですけどね。でもなんか、これだから表現やめられないなって思うんですけどね」

 

やっぱり「表現」というのは、やる方と見るほうのキャッチボールなのだと思った。

 

「スイッチインタビュー」は第1回から盛りだくさんの内容で、とても見ごたえがあった。

次回も楽しみにしている。