「RE_PRAY」佐賀公演2日目をCS放送で見た。
たまアリの初日、2日目とはまた違った印象で、つくづく羽生君のスケートは一期一会だと思った。
「いつか終わる夢」
最初の瞬間から、引き込まれた。
羽生君のスケートはいつもそうなのだけど、今日は見ているこちらの心境もあってか、特にスケートそのものにグッと入り込むような感じがした。
そして、映像部分の演出もたまアリとはだいぶ変わっていたように思う。
伝えたいことがよりクリアに、ダイレクトに伝わるような演出にブラッシュアップされていて、「RE_PRAY」の世界に深く入り込むような感覚。
たまアリの時点で素晴らしく完成された公演だと思っていたけど、そこに安住することなく、「まだできる。もっと良くなる。」という、羽生君を含めた制作側の気迫を感じた。
「鶏と蛇と豚」
このプログラムが、すごくブラッシュアップされていた。
MIKIKO先生振付の上半身の動きが、たまアリのときに比べて、洗練され、よりシャープになっていた。
羽生君が振付を自分のものにするために、大変な努力を重ねたことがうかがる。
余裕すら感じさせる、極上の仕上がりになっていた。
「阿修羅ちゃん」
今までに見たどの演技とも、違って見えた。
今日の「阿修羅ちゃん」は、様々な感情が入っているような演技に見えた。
この部分、初日は「ホプレガ」だったそうで、その演技をぜひ見たい。
今回の佐賀公演は、たまアリとはまた違ったスケートになっているので、佐賀で滑られた「ホプレガ」を見たい。
「Megalovania」
たまアリのときには背景が全くわからなかったけど、皆さんの色々な解説を読んできたので、今日はサンズに思いをはせながら見た。
サンズというキャラクターに心を寄せる羽生君の思いとともに。
それにしても、すごいスピンの数々。
スピンのみで見せるプログラムというのも、考えてみたら途方もない。
今までにそんなことを考えた人も、実施した人もいない。
6分間練習
この6分間練習がまた、すごかった。
壮絶な美しさをまとっていた。
生中継だったこともあって、息をつめて見入った。
「破滅への使者」
このプログラムも、たまアリから動きがブラッシュアップされていたように思う。
ジャンプ以外の部分の表現が、より洗練されていた。
ジャンプは初日も不調だったと伝えられるが、今日も今までに比べると不調で、祈るように見つめる。
それでも連続ジャンプが決まったときには、会場と一緒になって拍手。
無事に滑り終えて安堵した。
ここからは後半。
「いつか終わる夢;RE」
心にしみ入るような滑り。
たまアリのときにも思ったけど、「春よ、来い」につながるような表情が垣間見られる。
「天と地のレクイエム」
このプログラムを見ながら、能登のことが思われた。
今までは、このプログラムから想起していたのは東日本大震災だったけど、そこに能登が重なる。
羽生君は何を思いながら滑っているのだろうと、しきりに考えた。
これは勝手な感想だけど、今日の滑りは「悲しみ」を前面に押し出すのではなく、逆に押さえていたように思われた。
地震の影響を受けた方が見ても心が傷つかないように。
そんなことを妄想した。
「あの夏へ」
今日の滑りからは、包み込むようないイメージを受けた。
「春よ、来い」
今日は、「RE_PRAY」の最後に来るのがこのプログラムであることの意味を考えながら見ていた。
このプログラムは、多くのメッセージを内包しているのではないかと思う。
そして、このプログラムに込められた思いこそ、羽生君が一番伝えたいものなのではないかと。
「RE_PRAY」という旅路の果てにたどり着いたプログラム。
その思いを、しみじみと感じた。
最後にエンディングが流れて、本編が終了した。
リンクに羽生君が登場する。
とても疲れているだろうけど、その姿が見れて、声が聞けて安心した。
話の中で印象に残ったのは、「広島」と「長崎」のこと。
今日、広島のことを読んだと言っていた。
佐賀は長崎に近いので、原爆のことを考えたとも。
ふいに出てきた「原爆」という言葉に驚いた。
私の世代は祖父母が戦争を経験していて、子供のころから「広島」「長崎」を意識してきたけど、今の若い人たちにとっては、さらに遠い出来事だと思う。
それでも、羽生君の意識の中には、存在するのだなと。
以前から、羽生君はスケートを滑る土地を意識していて、その土地に思いを寄せていると感じていた。
今回も佐賀という土地に思いを寄せて、色々調べたりもしているのだなと。
今回は佐賀の方たちの歓迎ぶりを伝え聞いて嬉しく思っていた。
様々な土地で滑ることの意味を感じた。
そして最後の「ロンカプ」。
佐賀で滑る最後の瞬間まで慈しむように、大切に滑っていると感じた。
素晴らしい佐賀公演に感謝を込めて。