「ファンタジーオンアイス・幕張」2日目。
録画した「Danny Boy」を改めてじっくり見た。
「notte stellata」の時点で、すでに最高に素晴らしかったけど、さらにブラッシュアップされている気がする。
1つ1つの動きが滑らか、かつシャープに。
そして、音楽との一体感がすごい。
音楽のニュアンスを、より精密に、豊かに表現している。
これだけ揺れるリズムに全く遅れることなく、ピタッと合っているのは前回からだけど、今回は、一段と余裕をもった合わせ方というか。
音楽の細かなヒダをすくいあげるような表現。
羽生君の動きによって、音楽の豊かさが可視化される。
もともと、とても素敵な音楽だけど、羽生君のスケートがのることによって、より一層音楽が輝く。
音楽が宿している精神性が可視化される。
新たな命が吹き込まれて、まったく新しい「美」が生まれる。
見ていると、スケートとか音楽ということを忘れて、ひたすらその美しさに魅了される。
映像で見ているのに、現地で見ていたときのような感覚を味わった。
そのスケートも、姿も、心も、とても美しい。
「こんなに美しい人がいるんだ、人間はこんなに美しくなれるんだ」という、現地で羽生君のスケートを見たときと全く同じ感想。
このプログラム、生で見たら一体、どうなるんだろう。
いつか、会えるといいな。