▶「機動戦士ガンダムⅢ」レビュー8・地球連邦軍壊滅・レビル蒸発 | ぐーすけとりきのブログ

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レビルは左右のコンピューター・モジュールの創り出す疑似想定
パネルを見た。

「つっこみがないな?」

「後方のジオン軍が散開を始めたようであります。どういうこと
であり…」

「ジオン軍の電波を傍受しました。ゲルドバ斜線上の艦艇の退避
命令であります…」

「ゲルドバ?どのコースか判るか!?」

「不明です…」

第一射の時はジオンは退避命令なぞ発してはいなかった。少なく
とも傍受はいていない…。レビルはなぜか?と、疑ってみた。そ
の退避命令がギレンの陰謀に対しての償いの心から発してもので
あるなぞ、レビルには想像がつかない。作戦通りであるのならあ
えて退避命令など出す必要はないのである。

そして、ジオン軍の全艦隊がそのギレンの発した命令に従おうと
いう挙動を示したというのは、なぜだろうか?

「妙だな?」

レビルがつぶやいた時であった。両軍の後方に無数といえる光芒
が咲き、狂乱した。

続いて、その光の輪はゆるやかに地球連邦軍の中核に迫り、レビ
ルの最後の思惟が臍(ほぞ)を噛む。そして、信じられないこと
が起こったのを目視した時、レビルの血も肉も一瞬に乾燥して粉
になる間もなく散っていった。

レビルが最後に目にしたもの…それは、ア・バオア・クーの柄の
部分が灼熱してゆく姿であった。掃射されたレーザー・ビームの
直撃が地球連邦軍に向けられたのは事実であったのだが、それは
味方の犠牲を全く考慮されることなく成され、あまつさえ自らの
最終防衛線上の要衝さえも打ったのである。

ア・バオア・クーは大きく揺らめきながらも、その柄の大半を灼
熱化させ厖大な岩と金属片を宇宙に四散させていった。

「な、なにおっ…!狂ったのか!ギレンは!」

ランドルフ・ワイゲルマン中将は傘の天蓋(てんがい)に当たる
ブロックの総指令室にいた。激震と口で例えられるような生易し
いものではなかった。

天井と床の間を十数度往復したろうか。その間にランドルフは首
を骨折して絶命していた。無重力故に巨大な機材が舞い飛び、圧
死した将兵の数は残存将兵のうちの3分の1近くに達したろう。

地球連邦軍宇宙総軍は壊滅。

ジオン軍は半身不随に陥った。

事実上の戦争は終息したのである。

しかし、事実が完全無比に行われることはまずない。