中学3年生のときに
厡チャリが欲しくてバイトすることにした。
新聞配達のバイトである。
まず、飛び込みで新聞屋さんに行き
「じゃあ、配達頼むわ」
という事で、
配る家を店長がバイクで
俺がチャリで一件一件配達先の家を
案内してもらった。
しかしたった一度見ただけで
この家とこの家とこの家に配る
ということができるはずもなく
なんとかなるかと思って
100部くらいの新聞をチャリに積み込んで
まだ暗い朝の5時くらいに配達店を出発した
道の横に用水路が並走しており
そこを越えるには橋を渡らなければならない。
しかし前が暗くてよく見えない
ここくらいに橋があったなぁ~と思って左折すると
そこに橋はなく、自転車が頭から用水路に突っ込んだ
一つ間違えば命に関わることだった
体中水まみれになったが、幸い命に別状はなかった
新聞は1部また1部と、どんどん下流に流れていく
申し訳ないことをした。と新聞屋さんに誤ったが
結局、俺はその日でお休み
流れたぶんの新聞はどうやって配達したのか
わからないが俺はアパートに帰った
その次の日に、
再びお詫びをし、
また雇ってもらえないかとお願いしたが
親から連絡があり
バイトとして雇うことはできないと言われた
確か労基法で15歳(だったとおもうが)未満の子供が
バイトをするには親権者の許可がいるのだった
その日から
「なんでそんなことすんねん、余計なことしやがって」
と実家にいるときは荒れていた。
けれども
配達先さえ覚えることのできない
中学生を雇わなくて
新聞屋さんは得をしたかも知れない