イチロー選手に内野安打が多い最大の理由は、彼が左打者だか
らだ。
左打者は、右打者よりもファーストベースに近い。
よって、必然的に右打者よりも内野安打の確率が高くなるのだ。
しかし、イチローに内野安打が多い理由は、それだけではない。
第一に、イチローは瞬足である。
左打者のホームからファーストベースまでの平均秒数が4・2
秒とされるなか、イチローは、その距離を3・7~3・8秒で
駆け抜ける。
第二に、イチローには、三遊間にゴロを転がすバッティング
技術がある。
三遊間の深いところからファーストベースまでの平均距離は、
約40メートル。
対して、二遊間からファーストベースまでの平均距離は、約
25メートル。
遊撃手と二塁手の送球速度が時速110キロだとすると、秒速
約7・2メートルのイチローにとっては、三遊間にゴロを転が
した場合は、二遊間にゴロを転がした場合よりも時間にして
0・5秒、距離にして3・6メートルも有利になるのだ。
三遊間にゴロを転がすのは、ただそこを狙えばできるというも
のではない。
手首を返さずに流し打ちをする技術が必要になる。
また、イチローは、意識的にバットの芯をはずしてゴロのスピ
ードを遅くする“神業”まで身につけているのだ。
(イチローに関してはデータちと古し)