丈が長く幅の狭い布の横にいくつもの輪を付け、竿に通したも
のを「幟」という。
古くは、戦陣、祭り、儀式の標識として用いられた。
大相撲の本場所の入り口にも、力士、部屋、行司、呼び出しな
どの名を染め抜いた「相撲幟」がズラリと立ち並ぶ。
大相撲の開催を派手に告げる「相撲幟」は、とにかくデカい。
その大きさは開催場所によって微妙に違うが、両国国技館の
場合は、横が90センチで縦が5メートル40センチ。
この相撲幟の起源は、営業目的の相撲興行が定着した江戸時代
以降とされるが、明治42年、近代建築の国技館にはミスマッチ
だという理由で一旦廃止された。
それが、西洋化一辺倒に流れた明治の発想というものだろう。
だが、昭和27年1月の初場所から相撲幟は復活し、以来、
大相撲開催のムードを盛り上げるうえで欠かせない舞台装置に
なっている。