流行は時代の雰囲気でなんとなく作られるものと思われがちだが、
実際は入念な仕掛けがあるものが多い。
大量のモノを作るにはそれなりの時間が必要であり、何の準備も
なしに流行のモードが街に突然あふれることはありえない。
「色」については、フランスに本部を置くインターカラー(国際
流行色委員会)が流行色を決定している。
年に2回開かれる選定会議では、2年先の流行色の提案が発表さ
れ、日本ではこれに基づいて日本流行色協会が流行色を選定して
いる。
インターカラーによる提案は、そのあとパリとミラノで開かれる
「素材展」に反映され、そして、パリ、ミラノ、東京、ロンドン、
ニューヨークの五大デザイナーズ・コレクションでより具体的な
形となり、半年後に製品となって市場に流通する。
もちろん、こうしたデザイナーが作るトレンドとは別に、ストリ
ートからも流行は生まれる。
ただ、コレクションも時代の空気を敏感に反映しているのが普通
なので、実際の流行はコレクションとストリートが相互に影響し
あって生まれるともいえる。
<2年前>
・インターカラー(国際流行色委員会)がトレンドカラーを選定、
発表(年2回)
→これを受けてJAFCA(日本流行色協会)が国内向けのトレ
ンドカラーを検討し、1年半前に発表
<1年前>
・ミラノ(モーダイン)、パリ(プルミエール・ビジョン)で
素材展開催(それぞれ年2回)
→だいたいの傾向色、テーマが決定
<半年前>
・五大コレクション(パリ、ミラノ、東京、ロンドン、ニューヨー
ク)開催(それぞれ年2回)
→テーマ、色、素材、ディテール、シルエットを提示
<そして>
・シーズン到来!
といったわけである。