「製本技術の限界」とまでいわれるほど分厚い長編
ミステリーを連発する作家・京極夏彦。
平成6年に発表したデビュー作「姑獲鳥(うぶめ)の夏」
はベストセラーとなり、以後シリーズ化。
現在までその人気は衰えることをしらない。
そんな京極夏彦のデビューのいきさつは少々風変わり
だ。
一般的なミステリー作家の場合、何か賞を受賞してから
デビューというのが多いが、彼の場合は「郵送での
持ち込み原稿」がデビュー作になってしまったのである。
もともと会社勤めをしていた京極夏彦。
ある日、仕事がひとりだけ早く終わってしまったが、
帰りづらい雰囲気だったので時間つぶしに書き始めた
のが「姑獲鳥の夏」だったという。
それで書き上がった原稿を講談社ノベルズの編集部
に送ると、なんと2日後には「出版します」という
返事が来たという。
編集部も彼の原稿に衝撃を受けたのだろう。
大ベストセラー作家のデビューのきっかけが「時間
つぶし」とは、なんとも意外な話である。