◆1 歌舞伎役者はなぜ「屋号」を持っている | ぐーすけとりきのブログ

ぐーすけとりきのブログ

ブログの説明を入力します。

  歌舞伎役者が舞台でグッと見栄を切る、そうすると
すかさず客席から掛け声がかかる
「ナリタヤッ」「オトワヤッ」


 この役者の屋号は一体どこから来ているのか。
芸名だけだったら江戸時代でも噺家、常盤津にもある。


 これは江戸時代の身分制度に関係がある。


 江戸時代の身分制度というと、まず士農工商というものを
思い浮かべるだろうが、さらにその下にも階層があり、
士農工商の良民と区別され、賤民と呼ばれていた。


 役者はもともと河原乞食といわれる身分で、あるとき
役者ははたして良民か賤民かということが問題になった。


 この頃の人気役者ともなると小大名顔負けの経済力を
持っていたのだが良民と賤民とでは身分は大違いだ。


 幕府はいろいろと協議した結果、役者は領民である
と判断した。さあ、これで喜んだのは役者連中だ。


 それまで良民だかなんだかわからないままで住んでいた
のを、天下御免の良民だぞというので競って
表通りに住みはじめた。


 江戸時代の法律では、表通りには商家でなくては
ならなかったので、団十郎、幸四郎、菊五郎などと
いった連中は、お手の物の化粧品屋を開いたわけだ。


 化粧品の他、小間物屋、薬屋を開いた役者もいた
ということだが、商いには屋号がつきもの。あっという間に
歌舞伎役者の間で屋号で呼ぶことがはやった、ということだ。