いまでは常識とさえ言われる、婚約指輪にかける金額の相場が
給料の三ヶ月分。しかし、もともとはこれ、映画館で流される
コマーシャルフィルムがつかっていたキャッチコピーなのだ。
そう、ダイアモンドの広告である。
そのダイヤの値段ほど曖昧なものはない。コマーシャルにのせら
れて三ヶ月分を買うとしても、どんな店で買うのかで、石の大きさ
がまるっきり違うということもありうるのだ。
たしかにダイヤは、大きさだけでなく、色やカットなども鑑定し
て価値が決められるから、大きければいいというものでもないが、
卸売の価格と小売の価格の差は大きく、高級店はイメージを売る分
上乗せ額が大きいようなのだ。
おまけに台座部分のデザイン料も、イメージ優先。この付属品の
扱いひとつで、価格は何倍にもハネ上がるというわけだ。だいたい
価格の7割が、こうした店の利益になっていることも珍しくない
という。
素人にダイヤの質を見分けることなどできるはずもないが、
直輸入とか卸しといったキャッチに惑わされず、10軒くらいは
店をまわって選べは、見ているうちに目も肥えてきて納得できる
ダイヤに出会えるだろう。
現在の人気価格帯は30~40万円という調査があるが、これが
婚約する男性の給料三ヶ月分の平均ではないことは確かなようで
ある。