「鬼も十八、番茶も出花」ということわざがある。番茶は摘み残り
の葉から製したした品質の劣る茶。出花は湯をついで出したば
かりの香りのよい茶。
番茶もいれたてのときは美味しいことから、見栄えの良くない
女性でも年頃になればそれ相応に美しくなることをいう。
さて、その番茶だが、番茶の「番」とはどういう意味なのか。
番茶は冒頭に述べたように、摘み残りの成長した固めの茶から
製造した茶で、最初に摘んだ上等な茶に比べると、品質が劣る。
番茶は晩茶とも書く事があるが、本来は晩茶が正しいようである。
晩(おそ)い時期にできる茶なので「晩茶」というわけである。
茶葉は1度だけではなく、2度、3度と摘んでいく。2番目、
3番目に作ることから、「番」の字を当てて「番茶」と書くように
なったともいわれる。
松江重頼の「毛吹草」(けふきぐさ・1645年)に「たててし
たふ年も晩茶の昔哉」という句が収録されており「番茶」ではな
く「晩茶」となっている。