▼1 イソップ童話vsグリム童話 | ぐーすけとりきのブログ

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  イソップというのは、紀元前6世紀頃に実在したギリシャ人だと
言われている。彼は動物の生態を擬人化して、人生訓や処世術
を折り込んだ物語を作り、民衆に話してまわった。それが今に
伝わる「イソップ童話」の原型だ。さまざまな地域に広がり、
時代を越えて読み継がれるうちに、物語は脚色され、類似の話
も混在するようになっていった。どの作品がイソップオリジナル
なのか、実は特定できていない。


 19世紀に出版された「グリム童話集」は、ドイツのグリム兄弟
が民間に伝わる昔話をまとめたもの。当初は学術的な研究が目的
だったが、市販されるようになると読者(子供とその親)を
意識し始めた。版を重ねるごとに、「教育上よろしくない」と思
える箇所に兄弟自身がかなり手を加えている。そのため、純粋
な民間伝承の記録ではなく、グリム兄弟の「創作童話」といった
ほうがいいかもしれない。イソップ童話とは、そもそもの成り立ち
が異なり、残酷で性的な色合いが強い物語もあった。


       <いつ頃、どんなふうにできた?>


         【イソップ童話】
作者     ギリシャのイソップ(紀元前5~6世紀頃)
作品数    不明(1世紀頃のギリシャ語版では約230話)
代表的作品  「ウサギとカメ」「アリとキリギリス」
       「北風と太陽」「オオカミ少年」など
日本への伝来 16世紀、イエズス会の宣教師によってもたらさ
       れその後「伊曽保物語」として出版
       ・「アリとキリギリス」は地域によっては「セミと
        アリ」として伝承。アリがキリギリスを食べる結
        末となっている地域も多い
       ・動物が登場するものが多く、人生訓的な内容を
        含むものが特徴。
       ・イソップが人々に語り聞かせた話に、その後
        さまざまな類似の話が加わり「イソップ童話」
        と総称されるように


         【グリム童話】
作者     ドイツのグリム兄弟
       (兄・ヤコブ1785-1863)
       (弟・ヴィルヘルム1786-1859)
作品数    200話(初版は156話で、その後少しずつ
       追加・入れ替え)
代表的作品  「赤ずきん」「白雪姫」「シンデレラ」
       「ヘンゼルとグレーテル」「オオカミと7匹の
       子ヤギ」「ブレーメンの音楽隊」など
日本への伝来 大正末期(1924年)に日本語の全訳が出版
       ・民衆からの聞き取りの他、古い書物などから
        収集した民話が素材
       ・収集した素材にグリムが大幅に手を加えて出版
       ・初期の版には性的な描写も多いが、その後、
        子供向けに書き改められる