マラソンは42・195キロの長丁場のレース。こんなレース
なら、ちょっとした体調の変化によって、急に便意をもよおすこと
があっても不思議ではない。
では、万が一、そのときがやってきたらどうしたらいいのか。
便意をこらえながらゴールを目指すのか。あるいは、失格を
覚悟して、道端にしゃがみこむのか。
こんなときは、審判員の許可さえもらえれば、コースを外れて
用を足してもかまわない。そして、用を足した後、再び許可
を得た地点に戻ってレースを再開すれば、失格にはならない。
もっとも、こんなパプニングがあっては、優勝など望むべく
もなさそうだが、実際に優勝してしまった人がいる。1970年
代に活躍したアメリカの名ランナー、フランク・ショーターだ。
彼は日本で開催された「びわ湖毎日マラソン」で、急激な
便意に襲われ、審判員の許可を得た上でコース外へ。このとき
沿道の人々が振っていた日の丸の小旗を3~4本拝借。これを
トイレットペーパー代わりにして用を足し、そして優勝した
のである。