▼3 「元のもくあみ」とは | ぐーすけとりきのブログ

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 せっかくうまくいっていても、少しすると元の状態に戻って
しまうことを「元のもくあみ」という。ところで、この「もく
あみ」が人名であると知っているだろうか。


 天文19年(1550)、大和の大名だった筒井順昭(じゅん
しょう)が病に倒れたとき、息子の順慶(じゅんけい)は2歳に
なったばかり。順昭が亡くなったことを周囲に知られれば、たち
まち大和は侵攻されてしまうかもしれない。そこで順昭によく似た
影武者を立てたのだが、それが奈良の僧木阿弥(もくあみ)と
いう人物だったのである。


 しかし、順慶が成長すると、木阿弥は、お払い箱になった。
しばしの間、影武者として大名と同じ扱いを受けていたのに、
また昔の暮らしに戻ってしまった。


 「元のもくあみ」とは、この木阿弥の運命から生まれた言葉
だったのである。


 ちなみに黒澤明の「影武者」では、武田信玄の影武者が
登場する。なんとか信玄のふりをしていて綱渡りで乗り切って
いたのだが、奥方に「どこやらにあったはずの刀傷がない」と
暴露されてしまい、城から追放されたのである。この映画は
スピルバークもルーカスも撮影の見学に訪れた大作でいま観ても
面白い、と思う。