そして理想を追い求めた佐山聡と、現実を直視した前田との因縁の
対決がおこる。
ぐーすけもその試合は大阪の臨海スポーツセンター
でみている。前田が佐山のガードの上からノシノシとコーナーに追い
つめていったり、佐山がカメになって試合がやたら膠着したり…。
結局は、前田の金的蹴りで反則試合になるのだが、不穏な試合であった。
どさくさに紛れて、当時の若手だった中野、宮戸、安生らセコンド陣
があたふたしている間に、ぐーすけは写真をとっていた。リングの
エプロンサイドから!しかしフィルムを現像するのを忘れ、どこにい
ったのかわからなくなった。残念。で、前田vs佐山戦である。
「報道だけで知るわけですが、謎の試合とは思わずに、「革命集団
なんだから、そりゃあ内ゲバになるよな」と。逆説的に「これこそが
ガチだ。ガチは膠着するんだ」と。しかしそのすぐ次には「じゃあ
膠着しないガチは?いままでの流れるような試合は?」というふうに
考えますよね。ここで理論的にはチェックメイトですよね。「ケンカ
ガチ」と「スポーツガチ」の区別さえファン自身がゼロから考えた
素晴らしい石器時代ですよ。結局、「勝ちとはいえ人間の営為には
絶対、演舞性が混入してくる。逆も真」という、理論的な正当性に
着地せざるを得ない。」