▼5 大相撲の迷勝負・「にらみ出し」とは? | ぐーすけとりきのブログ

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相撲は両者が組み合ったり、突いたりして戦う。

すなわち互いに体を触れ合う。

ところが両者がまったく触れあわずに勝負が

決まったことが、かつて大相撲の取り組みにあった。


明治43年夏場所8日目、大関の太刀山と東前頭

8枚目の八嶋山の1戦においてである。


太刀山はのちに第22代横綱になるが、彼の突っ張り

はものすごく、一突きで大抵の相手は土俵外に

飛ばされた。

八嶋山は166cm・83kgの小柄な力士であった。

太刀山の突っ張りを受けたら、それこそ体がどうな

るかわからない。八嶋山は恐れた。

土俵に上がった彼は太刀山にひとにらみされ、ま

すますおじけづいた。


そこで制限時間一杯となって立ち上がると、組みにも

突きにもいかず、じりじりと後退、そのまま土俵を

割ってしまった。


太刀山が勝ち、決まり手は「にらみ出し」。

そうした決まり手は実際にはないのだが、太刀山に

にらまれて土俵を割ったことから、特別に

「にらみ出し」とされた。