試合に負けたために、あるいは何か失敗をしでかした
ために、髪を切って丸坊主になったりする。
そうしたことは一体いつごろから始まったのだろうか。
明治45年、大阪~箕面(みのお)間、約21キロを走る
山野横断競争というのが行われた。いわゆるクロスカ
ントリー競技である。288名の選手が参加し、名古屋
第一中学の田舎方(いなかがた)善次という人が1着
になり、200円の賞金を獲得した。
この競争には早稲田大学から4人の選手が参加して
いた。いずれも当時の一流のランナーであったが、
全員入賞できなかった。
彼らは大阪に来るのに汽車に乗らず、東海道を走って
きたために、疲れがまだ残っていた。
どうやらそれが敗因だったらしい。
そこで彼らはそれぞれ丸坊主になった。
まず一人が途中で棄権し、そのまま沿道の床屋に
入って頭を剃った。そして他の三人も丸坊主に
なった。
これが試合に負けて頭を丸坊主にした第1号だ
そうである。