「銀行」という言葉は、一説には福地源一郎が「会社弁」
(明治4年)のなかで、バンク(bank)の訳語として用いた
のが始まりといわれている。
日本の金融機関には、いわゆる銀行(普通銀行)の
他に、中小企業を対象とした信用金庫というものが
ある。信用金庫の取引の中心は地域の中小会社や
商店などだが、業務上は銀行と基本的には同じ
である。それなのにどうして信用銀行ではなく信用
金庫という名前になったのか。
信用金庫の前身は信用組合。それが「金庫」という
名前になったのが昭和26年。同年6月に信用金庫法
が公布され、はじめは「銀行」の銀をとって「銀庫」とい
う案もあったらしい。だが結局は「金庫」に落ち着いた。
「銀」よりも「金」のほうが人々の注目を得やすい。
また地域の金融機関として銀行との違いを強調する
ためには、別の名前がいい。そんなところから金庫
という名前に落ち着いたという。