ニトログリセリンは、心臓病の特効薬で
あるとともに、ダイナマイトの原料でも
ある。
そんな「危険物」を飛行機の中に持ち
込むことはできるのだろうか?
実際、ある飛行機の中でこんな騒ぎが
もちあがったことがある。
ある男がスチュワーデスを呼び止め
カバンを見せながら「この中にニトロ
グリセリンが…」と言いかけたところ、
神経質になっていたスチュワーデスは
あわてて機長に報告。機長は警察に
連絡、飛行機は機首ををかえして
もとの空港に戻ってしまったのだ。
その男性は「心臓発作が起きたら
カバンの中のニトログリセリン「錠」
を飲ませて欲しい」と言いたかっただけ
だったのに……。
一般にはニトロと聞いて爆薬を思い
浮かべる人が多いため誤解があるが、
現在医薬品として用いられている物は
硝酸イソソルビドなどのニトロ基を持つ
硝酸系の薬品が主であり、ニトログリセ
リンを使用する場合であっても添加剤を
加えて爆発しないように加工されている。
そのため、医薬品のニトロをいくら集めて
も爆薬にはならないし、医薬品が爆発事
故を起こすことはあり得ない。
ニトログリセリン「錠」はどんなに大量に
もっていても爆発する危険はない。
薬であれば、機内に持ち込むことは
許されているのだ。