覚醒剤を発明したのは、日本人である。
明治21年、漢方薬の研究者だった長井長義
は、麻黄という物質から、有効成分エフェドミン
の抽出に成功した。
さらに、彼はその誘導体メタンフェタミンも発見。
大正8年には、別の学者が両者の合成に
成功して、覚醒剤の原型が発明された
のである。
メタンフェタミンには、脳を興奮させ、
眠気をおさえ、疲労を軽減する効果が
ある。
これが、昭和16年には「ヒロポン」という
商品名で、一般向けに市販されることに
なった。
昔は、覚醒剤が公然と売られていた
のである。
このヒロポンを大量に購入したのが、
当事の軍部。
夜間の歩哨や軍需工場の労働者に対し
士気高揚、眠気止めの目的で
服用させたのである。
特攻隊のメンバーも、出撃する前に
使用していた。
戦後、その副作用の恐ろしさがわかって
きてから、ようやく法律で規制される
ことになったのだ。