寿司屋の時価。これは客の不満を抑える
ための表現と言って良い。
例えば、「おあいそ」となって、「お一人様、一万円です」
という。それに対して客が「高いなあ」と不満を
もらしても、オヤジが「今日はアワビが高かったので」
といえば、客は納得せざるを得ない。
値段表に、「アワビ 時価」とある以上、
いくらで計算するかは、店の判断次第だからである。
だから、「時価」というのは、ウニ、トロ、カニ、
アワビなど、もともと値の張るネタばかりである。
本当は、タコもイカもその日の時価で仕入れて
いるわけだが、「今日はタコが高かったので」jと
いっては客の不満はますます大きくなるだろう。
もともと高級寿司屋の値段は、有って無きがごとき
のもの。
オヤジの胸先三寸で、「時価」は高くもなれば
安くもなる。