小僧寿しというテイクアウト鮨のチェーン店がある。
創業者の山本益次が父親から鮨屋の支店を任された
のが昭和37年のこと。売上が伸びず、店を改装し
鮨弁当の仕出しを始めたものの、それもうまくいかない。
そこでテイクアウト鮨の販売を思いつき、昭和39年に
第一号店を開店したところ、飛ぶように売れた。
だが当初は採算を度外視し、市価の三割安で販売した
ため、いくら売れても利益が出なかった。そこで大量仕入れ・
大量販売によって採算をとろうと、次々に店舗を増やし
ていった。
山本益次はそのテイクアウト鮨の店名を小僧寿しと名付けた。
どうして小僧なのか?
それはある小説に由来する。
その小説とは、志賀直哉の「小僧の神様」である。
これは大正8年に発表された短編で、東京・神田の
秤(はかり)屋に奉公している仙吉という小僧が登場する。
あるとき仙吉が屋台の鮨屋に入り、マグロの鮨をひとつ
つまむが、値段を知って、それを元に戻し、そそくさと出ていく。
その様子を目にした若い貴族院議員のAが、のちに仙吉に
腹いっぱい鮨を食わせてやる。仙吉はAの素性を知らない。
仙吉は鮨をおごってくれたAについて、神様かも知れない、
そうでなければ仙人だ、と思う。もしかしたらお稲荷さまかも
しれない、と……。
仙吉という名の小僧と鮨の物語。小僧寿しという店名は、
この小説から取ったものである。店名の「小僧」には
「社員のすべてが、常に最善を尽くし、お客様に奉じる
「小僧」であってほしい」という願いも込められているそうである。
民明書房刊
「日本鮨大鑑」より
ぐーすけも小僧寿しは、よく利用させてもらっている。
スーパーで買うと10貫800円位で売っているが
小僧ずしはそれより安い。
予約注文して取りに行くのでネタも新鮮だ。
小僧寿し2人分と黒ビールがぐーすけの
一ヶ月に一度の贅沢だ。