ぐーすけが生まれたときから
犬を飼っていた。
タロという樺太犬だ。
タロはいつもソファに乗っかって
丸くなって昼寝をしていた。
しかし、子供(ぐーすけ)と同じ年の犬は
飼うと縁起が悪いということで
農家の人に引き取ってもらった。
親父と一緒に車に乗って走っているとき
「この家がタロをもらってくれた家だ」
と農家の一軒家さんを指差した。
玄関に獣用の檻がひとつ、タロが
佇んでいた。
「檻の中にいるのか~。
タロも大変やな」
と思ったが
しばらくするとタロのことはすっかり忘れていた。
それから5~6年経った
ぐーすけが小学校3年くらいの頃か、
うちの玄関に一匹の犬がいた。
タロだ。
ガリガリにやせ細り目だけがニコッと笑っているように見えた。
もらってもらった農家の家からは5キロくらい離れている
しかも犬をあげるときは自動車で運んでいるのだ。
どこをどうやって来たか皆目見当もつかない。
いったいどうやってきたのだろう?
ウチの匂いが漂っていたのか?
ぐーすけはタロを飼ってあげたかった。
しかしうちにはコロという犬を飼っていたので
2犬飼う余裕はなかった。
また犬をあげた方への手前もある。
泣く泣く農家の方に連絡して
タロを引き取ってもらった
「また、あの檻にすまわされるのか。
タロかわいそうやな」
と思ったが
小学3年生の子供が
どう嘆いたってどうすることもできなかった。
ぐーすけ家自身もそうだが
みなさんも犬を飼っていたら
他人に譲ることなく最後まで飼ってあげよう
犬は、自分は家族の一員だと思っているから。