面と向かって話す意義 | 自転車競技を科学する

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「◯◯地区で集まって意見交換会や勉強会を開催したい‼️」と思ってもなかなか参加者が集まらない。。。継続できない。。。


…なんて話しをたまに聞きますよね。


オンラインサロンなんてのがある時代ですし、情報共有や意見交換だけなら直接会わずともオンライン上でできるわけです。

しかも直接集まるとなれば交通費や宿泊費が発生してきます。


知人に『知識得るだけなら書籍読めばいいじゃん。セミナーに行くのなんか実技系の研修会だけで十分‼️』という意見の持ち主もいます。




しかし、直接集まり話し合う事のメリットは、多くの人が確かに感じた経験があると思います。


では…


直接出向いて集まり、面と向かって話し合う(意見交換する)意義とは?



「直接会って話をして情報収集するメリットとは何か?」を自分なりに考えてみました。








僕もLINEやTwitterなど、テキストだけのやり取りは好きです。


落ち着いて言葉を選んで返答できるので。


というように、メールなどテキストだけのやり取りでは、質問したい事などの文章をしっかり作り、言葉を吟味し、聞きたい事だけを聞けるようにできます。


つまり無駄が少ないのです。






これに対し、、、


研修会などで直接ディスカッションしたり、質疑応答の時間に挙手にて質問したり、休憩時間中などに講師へ質問する場ではどうでしょう?




緊張もしますよね(笑)
質疑応答の場だとそれを聴いている他参加者も大勢います。慣れていても緊張感は生じますよね。


その結果、不本意な意図で質問が伝わってしまったり、思っているのとは違う言葉が出てしまったりと、微妙に自分の意図しない質問が口から出てしまう事もあると思います。


さらに、その若干意図の違う質問を受けて、講師や議論相手からは本当に聞きたい事からは若干それた解答が返ってきたとします。



実はこれが重要で、、、

その余分な質問や回答が、自分の予期しなかった新たな知識・情報として得られるわけです。



しかも…



そこから自分の本当に聴きたい事に近づけようと工夫して伝える過程でも、講師(議論の相手)から新たな回答、新たな知識を得られるのです。
(最終的には本当に聞きたい事の回答が返ってくるようにしないと元も子もありませんが)



たしかに、オンライン上では最小限の無駄のないやり取りになり、非常に合理的です。

しかし、直接会っての質疑応答では無駄が多くなりがちですが、その遠回りの議論の過程で得られる情報は多いと感じます。


『ではSkypeやテレビ電話でもいいのでは?』という意見も出そうですが……


個人的には『同じ空間、目の前に議論相手がいる緊張感』は直接会ってじゃないと得られないと考えています。





『遠回りな質疑応答、余分な言葉が多めの議論をしましょうよ』






…という独特の雰囲気が、その研修会の価値になるのかなぁと思います。