あなたもココロとお友達。
心理カウンセラーでライターの
かとちゃんです。
「劣等感」ってみんなあるよね。
あの人みたく出来ない。
この人みたくかわいくない。
そんな「劣等感」と
付き合う方法を
ちょっとまとめました。
いつものブロクより
ちょっと固い文章な部分も多いけど
まあ読んでみてくれたらウレシイ。
「アトピー」が切り口ですが
アトピーでない人は
「うつ」や「仕事できない」みたいに
自分が
「劣っていると思っている部分」
に置き換えて
読んでみてちょ。
そしてもしあの人に聞かせたいな
と思っていただけたら
ぜひシェアしてください。
日本最大級のアトピー性皮膚炎患者団体
アトピーフリーコムの会報誌
『あとぴーフリーコム第31号 2016.7』に
掲載された「かとちゃんの心理エッセイ連載第4回」を
ちょっと長いですが全文載っけます。

◎連載エッセイ◎
かとちゃんの心理学エッセイ
~ アトピーとココロ ~ No.4『劣等感とつきあう』
かとちゃんの心理学エッセイ
~ アトピーとココロ ~ No.4『劣等感とつきあう』
こんにちは、心理カウンセラーの加藤隆行(かとちゃん)です。
アトピーの人が抱く感情の中で大きな割合を占めるものに「劣等感」があります。特に女性は顔や見た目に症状が出ることで、「はずかしい」「人より劣っている」というような感情を持ってしまう方も多いのではないでしょうか。私も小学校でプールに入る時など強く劣等感を感じていたのを覚えています。また女性にかぎらずアトピーの症状のツラさから、人より仕事や活動ができないことに劣等感を抱く、ということもあるかと思います。
今回はこの「劣等感」とのつきあい方について書いてみたいと思います。
■「劣等感」と「劣等性」
そもそも「劣等感」ってなんでしょうか? 言葉通りにとらえれば「人より劣っていると感じる」ということです。一方「劣等感」とともに「劣等性」というコトバがあります。これは普段はあまり耳にしないコトバです。
「劣等性」とは「生活上不利に機能する客観的な属性」のことを言います。
例えば、ある人が目が見えていないとしたら、これは明らかな「劣等性」となります。そして、アトピーはもちろん、一般的に病気に分類されるものはすべて「劣等性」に入ります。「お金がない」というのも社会的には「劣等性」に入るでしょうし、「仕事の処理能力が低い」「足が遅い」みたいなものも「劣等性」に分類されます。第二次世界大戦の時代、ナチス政権下でのユダヤ系の人々は、その人種という側面だけで社会的な「劣等性」があったとも言えます。
アトピーを「劣等性」だと言われると、非常に腹ただしいキモチを持つ方もいるかもしれません。またはずかしい、ツラいと思う方もいらっしゃるでしょう。まさにその湧き出てきた感情こそが「劣等感」です。
社会の中で生きている以上、「劣等性」がある人が「劣等感」を感じやすいのは、ある意味しかたのない部分でもあります。しかし私がカウンセリングをしていて感じるのは、多くの方が「劣等感」と「劣等性」をゴチャ混ぜにして同じものとして考えてしまっています。まあ私自身もその代表者のひとりだったワケですが、まずはそれを一旦分けて考えてみましょう。アトピーという「劣等性」はあるが「劣等感」は持つ必要はないかも?というコトです。
■「優越性」と「優越感」
ところで「優越感」と「優越性」というコトバもあります。
先ほどの「劣等性」であげた例に対して、「健康である」「金持ちである」「仕事ができる」「足が速い」というような、「生活上有利に機能する客観的な属性」を「優越性」と言います。
ただコチラは「劣等性・劣等感」とは違い、「優越性」と「優越感」はあまりゴチャ混ぜにはされません。
日本は「謙虚さ」が美徳とされる国でもあるので、「優越性」をことさらに使って「優越感」を出している人は、普通は超イヤなヤツと思われます (笑)。つまり「優越性」=「優越感」ではない、ということです。そもそも「優越感」というコトバ自体があまりいい印象がないかもしれません。
そう考えてみると、「劣等性」があるから「劣等感」があると単純に考えてしまうことも、なんだかちょっとおかしく思えてくるはずです。
私は根がネガティブ思考なので、「劣等感なんて感じてないで、前向きに生きろ!」というようなポジティブ信者みたいなことは言いません。ただ「私、アトピーだから誰にも好かれないんです…」「私、仕事できない人間のクズなんでです…」というような、いじけた雰囲気を漂わせ自己卑下してしまうような行動は、手放していけたらいいですよね。
■ 「劣等感」とは健全な感情
すべての人は「劣等感」を持っています。あるいは今あまり感じていないという人も、過去に持っていたというのが普通でしょう。「劣等感」とは他者への嫉妬や怒りや羞恥、現状への不安や憂うつなどのマイナス感情が複雑に交じり合ったもので、誰もか感じるものです。
「劣等感」というと、ネガティブなイメージを持ちがちですが、そんな感情にも大きな良い面があります。それは「自分の目標と現実とのギャップを埋めて成長しようという想いにつながる。」ということです。
人は「劣等感」を持ちそこから脱したいと考えることで行動し成長していくという側面を持っています。スポーツでライバルに劣っているからこそ、頑張って練習したり記録を伸ばそうとするし、学校で友達より成績が低いことを恥ずかしいと思ったことから勉強に取り組んだりもします。
病気の人は健康面では普通の人にはかないません。ですのでその「劣等感」の方向性を変えてみて、体力面でなく頭脳面や効率面などで他者との差異化を図るというのが建設的な対応でしょう。
松下電器産業(現パナソニック)の創設者・松下幸之助氏は身体が弱かったことから、「人に仕事を徹底的にまかせる」というマネジメント能力を磨き、世界に誇る大企業を創りあげました。
そもそも人間がここまで発展してこられたのも、あらゆる動物や自然に対して「弱い」という劣等感情を克服することが原動力だったとも言えます。
「劣等感」は目標を持ち、よりよく生きようとすることに伴う感情です。「劣等感」を建設的に利用し、自分を高める方向に使って行きましょう。
■ あなたは本当に「劣っている」のか?
さて、ここまで固いおハナシをしてきてしまいましたが、ここからが本当にお伝えしたい本題デス。
強い「劣等感」を持っている人は、自身のその「劣等性」ばかりに注目してしまい、自分に「優越性」があることにほとんど気づいていない人が多いんです。「劣等感」から自分をスバラシイ人だと思えないため、自分の魅力や能力さえも封印してしまっていたりします。
たとえばアトピーで「劣等感」が強い人に、「洋服のセンスがいいですね~」「アナタの笑顔は和むわ~」などと伝えても、「いやいや、そんなことありません」というような返答をされたりします。また健康な人であっても「資料の整理がスゴイうまいね」と言っても「いえ、でも仕事はできませんから」などの反応が返ってくることはよくあることです。
これが自分の「優越性」が見えていない状態です。自分で自分のことを「劣っている。たいしたことがない。」と思っているから、そのスバラシさが全く見えないのです。
また自分の「優越性」は「あたりまえなコト」や「好きなコト」の中に潜んでいます。自分では得意とも思わないぐらいあたりまえに出来てしまうコトは、それを「優越性」だと気づくのは難しいです。また「好きなコト」は自分の遊びや趣味だの範疇だからと考え、「優越性」には入れていない、ということもありえます。
自分の「優越性」に気づくために、以下の3つの考え方が役に立ちます。アトピーの方は努力家だったり才能にあふれる方が多いので、必ず大きな「優越性」を持っています。
・ 自分の優越性は人が見つけてくれる。
「褒め・賞賛」を否定せず、「ありがとう(^^)」と素直に受け取る
・ 「あたりまえに出来ること」や「好き」の中に「優越性」を探してみる
・ 「私、もしかしたら仕事出来ているかも、優れているかも」と思ってみる
■ 「劣等性」と「優越性」は補いあう関係
「優越性」は目立つもの、派手なもの、社会的評価が高いものに求めてしまいがちですが、「コツコツ細かい作業ができる」「場を和ませる」というようなコトも立派な「優越性」です。そういう人たちが目立つ「優越性」を持った人を支えています。
「劣等性」と「優越性」はお互いがお互いを補い合うことで成り立っています。私は次のように考えています。
・ 「優越性」は「劣等性」がある人を助けるためにある能力
・ 「劣等性」は「優越性」を持った人に助けてもらうためにある能力
助けさせてあげる、貢献感を与えるための能力と言っても良い
人は「人の役に立つことができる自分」をスバラシイと感じます。
ですから「劣等感」があっても自己卑下なんてせずに、ちゃんと表に出していけばいい。「助けて欲しい」「頼らせて欲しい」と言えばいい。そして自分に「優越性」があるときは、積極的に人を助けていけばいい。そうすれば皆が皆のために役に立て、自分に価値があると思えるスバラシイ世界が訪れます。だからぜひ「劣等性」「劣等感」のある自分からこの考えを取り入れていってください。
そして、「弱さを出せる人」ってのは、本当の勇気があってカッコいい人なのですよ。
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