俺的良漫画その4『金田一少年の事件簿』 | 俺的糞ゲー処刑ブログ

俺的糞ゲー処刑ブログ

※このブログは、独断で決めた糞ゲー(クソゲー)を処刑し、良ゲーを褒め称えるゲーマーのためのレビューブログ(たまにゲームと関係ない話あり)である

天樹征丸、金成陽三郎(原作)&さとうふみや(作画)が描いたこの漫画、良作である。

この漫画、金田一耕助の孫という勝手に作ったキャラが色々な殺人事件を解決する推理漫画で、閉じ込められた
島などで次々登場人物が死んでいくサスペンス展開や密室殺人などのトリックを論理的に解明していく推理
パート、犯人の動機が描かれる告白パートなど感動もあり良くできており、主人公とヒロインのちょっとした
恋愛要素や金田一のライバル的な警視や犯罪芸術家との頭脳バトルなど、なかなか面白い推理漫画に仕上がっている。

しかし、オペラ座館は犯人が逃げる途中で仮面やマントを捨てたらしいが靴も履き替えるなど時間的に無理が
あり、最後も金田一がボーガンの仕掛けを知りながらそのままにしていたというのは謎で、異人館村では十字架を
犯人が落としたらしいが自分で殺そうとしたくせに金田一を助けたのは謎でしかも教師になりすますなどかなり
強引だったり、蝋人形城では犯人が塩が出るほど汗をかいていたという謎要素があったり最後のゲームの館は
ゲームの内容がしょぼく事件も少なく犯罪芸術家は別人に成りすませるというファンタジー要素があったりなど、
いまいちな部分もあるのは残念なものがある。
それでも連載漫画でこれだけのストーリーやトリックを考えて(パクリもあるが)作っているのは凄いが、
もう少しツッコミどころはなくして欲しいところだろう。

というわけで、まあまあ面白い今作。
その後も20周年記念シリーズ、R、金田一37歳の事件簿など続編が色々出ているが、特に最近はトリックや
展開など初期のような面白さがなく、金田一は結局探偵になっておらずヒロインとも進展していないのは
何とかして欲しいものである。