スイッチでリメイクされたこの推理ADV、微妙である。
ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者・うしろに立つ少女PV
このゲーム、記憶をなくした主人公が探偵として綾城家という資産家の家の当主の死の謎を調査するという
ストーリーで、今回はフルボイスでキャラも死体描写がリアルだったり若干アニメーションするなどそこは
進化したのだが、コマンド型で相変わらずどの項目に情報が残っているのかが分からず総当たりさせられるのは
だるくフラグが分かりにくい場所も多く、関係者が次々と死んでいくサスペンス展開は良く特殊な殺害方法や
後半の主人公が記憶を取り戻す展開などストーリーは良くできているがBGMや効果音はファミコン版の方が
良く(BGMはファミコン版に変更可能)、最後のダンジョンはミニマップが付くなど分かりやすくなったが
後日談などの新要素はなく村人の証言では死んだ当主である老婆が歩いているのを見たらしいが結局何なのか
分からないなど、遊びやすくなっておらず追加要素がほぼないのは残念なものがある。
また、続編のうしろに立つ少女も面倒なシステムは変わらず、ストーリーは女子高生の死体が発見されその
犯人を見つけるために高校の関係者を調査して行くが1作目と比べると次の事件が起きるまでが長いのは
いまいちで、金田一少年の学園七不思議と同じように少女の霊の怪談と絡めた事件の真相や最後の犯人の
豹変ぶりなどは良いが犯人役が叫ぶシーンの声が高すぎるのは若干馬鹿っぽく最後も若干オカルト的な謎が
残るのはいまいちスッキリ感がない。
そもそも2本合わせて5000円ぐらいにしろよ、という感じだが、まだ情報が残っている項目は色を変えるなど
リメイクなら当然遊びやすくすべきだろう。
とは言え、まあまあ面白い今作。
原作をプレイ済みだと犯人もトリックも分かっているだけに驚きがあまりないが、とりあえずは新作を出して
欲しいものである。