コナミが出したこのシューティング、微妙である。
グラディウスプレイ動画
このゲーム、単調だったゼビウスに比べて武器をパワーアップさせることができ、ステージも火山やモアイ、
細胞などバリエーションがあり飽きさせない作りになっており、横スクロールにしたことにより空間の広がりを
表現でき敵を上中下に配置したりと地形を活かしたステージ構成の構築に成功するなどまあまあ良くできている
のだが、その場復帰がなく敵弾も多く難しく死ぬと初期装備に戻ったりアーケード版はコンティニューもできず、
多彩なステージに比べてボスはほとんど同じで攻撃パターンも一定という単調さで、これはシリーズ全般に
言えるがラスボスが一番弱いというのは盛り上がりがなく、いらない仕様であると言える。
グラディウスII-GOFERの野望-プレイ動画
また、続編のグラディウスIIではボスが多彩になり、ステージも特にステージ1の人工太陽は圧巻で、クリスタルや
高速スクロールステージなど悪くはないのだが、難易度は更に上がっておりいきなり出現する1面のドラゴンや
オプションを盗むうざい敵、ボスが6体も出る長過ぎるボスラッシュステージなどかなり厳しいバランスで
アーケード版はコンティニューがなく、ファミコン版はオプションハンターがいなくなりステージ構成が変わったが
沙羅曼蛇にもあった知らないと避けにくいプロミネンスが登場したり処理落ちが多いなど、相変わらず遊びにくい
作りなのは残念なものがある。
コナミコマンドでパワーアップできないのも謎だが、家庭用ならせめて裏技などでもう少し遊びやすくして
欲しかったところだろう。
とは言え、効果音もBGMも良く特徴的なステージなど、シューティングの新時代を築いた今作。
その後は更に難易度が上がったりポリゴンでしょぼくなったりステージも今作の焼き直しで新鮮味がないなど
進歩がなく消えたのが残念だが、今後出るシューティングは今作などを参考にして、より面白く遊びやすいものを
作り上げて欲しいものである。