今日はカードプロテクターについて説明します。
このルールの知名度: ★ ★ ★ ★ ★
Aさんのカードがこんな感じで自分の前に置いてあるとしましょう↓
Bさんがコールしました。
そしてCさんがフォールドする為、自分のカードを前に放り投げました。
そしたらなんと!
Cさんのカードがこんな感じでAさんのカードにちょぴっとだけ端っこが当たってしまいました↓
周りから見てもどちらがAさんのカードでどちらがCさんのカードか一目瞭然のこの状態。
友達同士のホームポーカーだったら「全然大丈夫。俺のカードはこれだよ。」って言って問題にはならないでしょう。
しかしこれがカジノで起こるとAさんとCさん、両方のハンドがdead handとなるんです。
つまりどちらも本人の意思に関係なく、フォールドしないといけないということです。
って事はポットは誰のものになるの?
AさんとCさんのハンドはdead handです。
って事でポットに残ってるBさんが必然的にポットを貰う事になります。
Aさんがベットした額ですが戻りません。
Aさんからしたらこれはとんでもない不幸ですよね。
もしかしたら彼はロイヤルフラッシュを持っていたのかもしれません。
彼からすれば「他プレイヤーの不手際によってなんで私はフォールドしなければいけないんだ!」って話です。
でもこれは厳密に言うと彼のせいでもあるのです。
ポーカープレイヤーは各々のカードをこういった事故から守る義務があるのです。
ポーカーというゲームは結構シビアで一般人は知らないようなルールが沢山あるわりに「そんなルール、知らなかった」という一点張りをしても無駄なのです。
ルールはルールです。
そして公衆でポーカーをプレイするという事は、そのカジノやカードルームのルールを完全に熟知しているという前提でプレイしなければならないのです。
因みにポーカーディーラーという仕事をしていてこういった事故は割とよく起こります。
一ヶ月に1~2回くらいの頻度で起こりますかね。
じゃあどうやってポーカープレイヤーは各々のカードをこういった事故から守るの?
カードの上に何かを乗せていればOKです。
一番一般的なのがこの様にカードの上にチップを乗せる事↓
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この様にカードを守るためにカードの上に置く物の事をカードプロテクターと呼びます。
僕は一枚のチップではなく、この様にスタックの下にカードの端を軽く挟んだりします↓
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また、カードプロテクターというのはチップじゃなくてもいいのです。
カードの大半を覆わなければどんな私物でもいいのです。
例えば僕はポーカーをしに行く時、たまにこんな物を持って行ってカードプロテクターとして使用します↓
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↑はSycuanというカジノでもらったカードプロテクターです。ギザギザしているのが格好いい。カードの上で回転出来る仕組みになっています。
これはハワイで買ってきた自分へのお土産↓
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ハワイのお土産2号。「お金」を象徴するtiki↓
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こんなのも使ったり↓
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最後に、わざわざカードの上に物を置かずとも、手でカードを覆うだけでもOKです。自分の手もカードプロテクターとなり得るという事です。
かと言って手でカードを完全に覆うのはNGです。
周りのプレイヤーが自分がハンドを持っているのが見えなくなるからです。
カードプロテクターを使用するのはとても重要です。
場所に寄っては、カードがちゃんと守られていなかったら自動的にフォールドとみなすディーラーもいるくらいです。
熟練のプレイヤーはいかなる状況でもカードプロテクターを使って自分のカードを守っています。
これは僕の友達が起こした出来事です。
僕の友達、Corey(怖いもの知らずの若い白人)がテーブルにいた他プレイヤーXさんといざこざを起こして不仲となりました。
そしてCoreyとXさんと第三者のプレイヤーAさんがハンドをプレイしていた時の事です。
ボットはそこそこでかく、Xさんがベットしたすぐ後のことです。
Coreyはなんとフォールドする時、カードプロテクターによって守られていないXさんのカードにめがけて自分のカードをわざと放り投げたのです。
そしてCoreyの思惑通り彼のカードはXさんのカードに直撃し、当然Xさんのハンドはdead handとなりました。
えげつないですよね。
でもこれも厳密に言うと自分のカードをちゃんと守っていなかったXさんのせいでもあるのです。
ポーカーを長らくやっているとこんな事件も起こりかねないので自分のハンドは常に守りましょう。
最初のうちはちょっと面倒くさいのですが慣れるとそれが自然になり無意識のうちにサッとカードプロテクターを使うようになります。